過去ログ - 【咲:安価】京太郎「……家が無い」桃子「20っすよ、京ちゃんっ!」【鶴賀】
1- 20
105: ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2012/12/20(木) 20:19:20.15 ID:l7Rp1gQl0
桃子「嘘……っすよね?」

信じられない。

信じたくない。

桃子「だって、あんなに見ててくれたじゃないっすか」

桃子「たくさん褒めてくれたじゃないっすか……っ!」

叫ぶ。

でも、向かない。

向いてくれない。

見てくれない。

認識してくれない。

どうして。

桃子「……あははっ、なんかの冗談っすよね?」

桃子「ああ、もう冗談がすぎるっすよ!」

ペチンと彼の肩を叩く。

……今度はそれを気にも止めなかった。

まるで何も無かったかのように、京ちゃんは私が歩いてきた道を見つめている。

そこからくる誰かを待ちわびているように、じぃと、じぃっと。

桃子「……京ちゃん」

桃子「いい加減にして欲しいっす」

桃子「そんな性質の悪い冗談は嫌いっすよ?」

返事が無い。

返事が無い。

返事が無い。

桃子「……そんなことしたら、嫌いになっちゃうっすよ?」

返事が無い。

桃子「そんなことしたら、泣いちゃうっすよ?」

返事が無い。

桃子「……ね、京ちゃん」

返事が無い。

桃子「京ちゃんっ!」

返事が無い。

桃子「京ちゃぁんっ!」

返事が無い。

どれだけ待っても、どれほど話しかけても。

ちょっと脅迫したりしても、ちょっと可愛い子ぶってみたりしても。

彼は誰かを待ち続ける。

目の前にいる誰かを待ち続ける。

……認識してくれない。

京ちゃんが、最愛の京ちゃんが。

認識してくれない……っ!



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/356.64 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice