過去ログ - 【咲:安価】京太郎「……家が無い」桃子「20っすよ、京ちゃんっ!」【鶴賀】
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286: ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2012/12/23(日) 00:20:31.90 ID:O2PMULp30
桃子「……」

もじもじ、と彼女は視線を落とした。

そう言った仕草が俺の心の恋心を揺さぶる。

ほんわかした気分と一緒に、なんだかえっちな気分が浮かび上がる。

面倒くさい。

京太郎「――俺も、モモにそういってもらえてよかったよ」

桃子「なんすか、それ」

京太郎「なんとなく、思っただけ」

桃子「くすっ、そうっすか」

だから、そのほんわかした気分を増やすために、適当に話す。

笑いかければ笑顔が返ってくる。

それに思わず笑うと、やはり笑顔が返ってくる。

絶えない。

桃子「――っと、いつまでもここにいるのもあれっすね」

桃子「それじゃ、今日は……超名残惜しいっすけど、帰るっす」

京太郎「……仕方ないよな」

桃子「私だって帰りたくないっす」

京太郎「俺だって帰らせたくねぇよ」

お泊り会みたいなのが出来ればいいのに。

桃子「でも、うん」

桃子「――」

京太郎「……モモ?」

桃子「京ちゃん」

す、と一歩踏み出す。

こうして、俺とモモの顔の距離は拳一つ分に。

桃子「……ちゅ」

そして、それを縮めるのなんで造作も無いことだった。

彼女は、さっきまでおんなじように唇を近づける。

桃子「今日はこれで我慢っす」

京太郎「……明日まで持つかな」

桃子「頑張り次第っすね、くす」

桃子「それじゃ……また、っす!」

京太郎「ああ、また」

笑顔で、踊るように歩く彼女を手を振って見送った。

……途中、何度も何度も彼女が振り返るから、俺は手を振ることをやめなかった。


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