過去ログ - 【咲:安価】京太郎「……家が無い」桃子「20っすよ、京ちゃんっ!」【鶴賀】
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◆tXdh2WZ0lM
[sage]
2012/12/26(水) 01:07:59.27 ID:cjSB0UNr0
京太郎「お願いします」
豊音「わ、わ、わかったよー」
かたくなに頭を下げ続ける京太郎に折れた豊音は傍の岸から陸に上がる。
……そう、それは、偶然にも少年の隣。
京太郎「あり――」
顔を上げた少年の視界に彼女の全てが入った。
京太郎「――っ!」
ガン、と頭をもう一度打ち付ける。
落ち着け自分、変な気分になるな、と。
ガン、ガン、ガン、ガン。
音こそなりはしないものの彼の頭はそれ一色に染まっている。
豊音「ぽ、ぽ、ぽ……」
だから少年は、その奇妙な声を耳にすることがなかった。
………………。
…………。
……。
豊音「ん……着替え終わったよー」
京太郎「……」
おそるおそる、顔を上げる。
三度目の正直とは本当の言葉だった。
京太郎「ありがとうございます」
豊音「?」
豊音「よくわからないけれど、えへへ、どういたしましてー」
漸く自分の中に巣食う羞恥心が消えてくれた、と溜息をついて豊音に眼を向けた。
不気味なほどに黒一色の服。
帽子やその長い長髪でさえも真っ黒だからなおさら。
京太郎「……」
しかし、彼の胸に宿ったそれは真逆をさしていた。
不気味さと妖艶さは紙一重である。
……そして、彼にとってその黒さは艶やかな色の塊であり。
――綺麗だ。
日差しを浴びる彼女を見てなおさらそう思った。
豊音「どうしたのかなー?」
京太郎「あっ、いえ、なんでもないです、はい、なんでもないです!」
豊音「そう?」
恥ずかしさを紛らすように、たっ、と京太郎は豊音に駆け寄った。
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