過去ログ - 【咲:安価】京太郎「……家が無い」桃子「20っすよ、京ちゃんっ!」【鶴賀】
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982: ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2012/12/27(木) 23:26:35.15 ID:EICiALoL0
〜魔法少女マジカル☆キョーコ、第72話『ピンチ! キョーコちゃんの正体が!?』 CM明け〜


ゆみ「大変だ、京k……京太郎!」

ゆみ「学校に奴らがやってきた」

京太郎「な……っ!?」

京太郎「そんな、今まで何があってもこの場所だけは狙わなかったのに!?」

ゆみ「奴らも本気を出してきたということだろう……」

ゆみ「さあ、京太郎!」

京太郎「ええ……わかってます……っ!」

た、とかける。

まさか皆の目の前で変身するわけにも行かない。

健夜「ちょ、ちょっと、どこ行くの!?」

京太郎「っ!」

急いで扉を開けようとするのだが、担任の先生に止められる。

京太郎「トイレです!」

健夜「こんな危ないのに、そんなところにいかせるわけないでしょ!」

確かに、外では爆音が鳴り響いている。

いつ老化が爆破されてもおかしくはなく、いつ俺達に直撃してもおかしくない。

健夜「ほら……ええと、ここにバケツがあるから――」

京太郎「人間の尊厳を捨てるくらいなら、俺は命を捨てます!」

健夜「だーめーだってばーっ!」

俺の服を掴む腕は離れない。

健夜「きっとなんとかなるから――ほら、京子ちゃんがすぐに助けに来てくれるよ!」

健夜「だから、もうちょっとだから、ね?」

健夜「……本当に使えなくなったらこれ使えばいいし」

京太郎「……」

平行線だ、これ以上はもう意味がない。

しぶしぶ、と教室の真ん中の方へ戻る。

ゆみ「……おい、どうするんだ」

京太郎「そんなこといったってどうしようもないよ」

京太郎「……キョーコちゃんが助けに来るはずがない」

京太郎「俺が出て行かない限り、キョーコちゃんが助けに来るはずがねぇのに」

……ここで、変身するわけには行かない。

醜態をさらすことになる。

……もしも、皆の憧れの魔法少女が俺だと知ったら。

俺はいったいどうなるのだろうか。

……皆の命と俺のこれからと。

それを天秤に掛けて、俺はどちらを選ぶのか。

選べないというのは果たして、魔法少女的に正しいのだろうか。

正しいはずがない。

皆の希望が、こんなところで墜落していてどうするんだ。


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