過去ログ - 男「明日はクリスマス! 彼女に唯一会える日だ」
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1: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/12/20(木) 00:09:21.35 ID:rwhfaPzSo
男「……それじゃ、だ、ん、じょ、広場でお待ちしていますっと」カタカタ

男「え〜っと、『遅れないように行きますね』か。くぅー、かわいい!」

男「よしよし! これでこんな世界ともおさらばだ」

男「何着ていこうかな〜、冬場だし、びしっとしたのより、暖かくてシンプルなのでいいだろ」

男「あ、でも、クリスマスカラーっぽいのでまとめてみるか!」

男「緑と赤……緑と赤……」

兄「ウキウキだな、お前」

男「なんだよ、兄ちゃん」

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2: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/12/20(木) 00:10:14.29 ID:rwhfaPzSo
一足早く、クリスマスプレゼントを送るよ
このクソ


3: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/12/20(木) 00:10:40.85 ID:rwhfaPzSo
兄「お前いい加減、目を覚ましたらどうだ?」

男「それはこっちの台詞だ! 昔は男女でクリスマスデートは当たり前だったんだぞ!」

兄「クリスマスは旧時代の文化だ。俺が調べた文献によれば、この日は男が女に貢ぎ物をする日だと言われている」
以下略



4: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/12/20(木) 00:11:06.76 ID:rwhfaPzSo
弟「学校でも教えられてるじゃん、女は男を騙す性別なんだって」

男「だからな、それは個人の違いもあるし、社会の影響もあったろうし……」

弟「自分から騙されるなんて、バカじゃん?」
以下略



5: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/12/20(木) 00:11:35.87 ID:rwhfaPzSo
父「……男はいるか」

男「ああ? なによ?」

兄「父さん、こいつが」
以下略



6: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/12/20(木) 00:12:03.61 ID:rwhfaPzSo
居間。

父「お前、女と会うんだってな」

男「そ、それがどうかしたのか」
以下略



7: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/12/20(木) 00:12:46.19 ID:rwhfaPzSo
男「だってさ、普通の生物はオスメスで生活場所を分けるなんてことはしてないんだぜ」

父「そんなことはどうでもいい」

男「いや、どうでもいいって……」
以下略



8: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/12/20(木) 00:13:14.74 ID:rwhfaPzSo
男「とにかく、父ちゃんが何を言おうと、俺はこの国を出るんだ!」

父「……」

男「な、なんだよ」
以下略



9: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/12/20(木) 00:13:48.27 ID:rwhfaPzSo
男「女ちゃんはちげーし! 俺にも優しいし!」

父「バカがっ! それが騙されていると言うんだ!」

父「女は生産力の弱い性別なんだ! 本来的に男に頼らなければ生きていけない連中なんだ!」
以下略



10: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/12/20(木) 00:14:20.29 ID:rwhfaPzSo
一時間後。

男「おー、まだいふぇよ」

兄「また父さんを怒らせたのか」
以下略



11: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/12/20(木) 00:14:56.02 ID:rwhfaPzSo
男「とにかく、新天地だ。俺は行くぜ!」

兄「バカなやつだな。本当に騙されても知らないぞ」

弟「兄ちゃん、無理すんなよ」
以下略



12: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/12/20(木) 00:15:34.53 ID:rwhfaPzSo
広場前、コンビニ。

ウィーン。

店員「射精ー」
以下略



13: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/12/20(木) 00:16:01.70 ID:rwhfaPzSo
後輩「あー! 先輩!」

男「ああ? なんだよ」

後輩「なんすかー、こんなところで荷物抱えちゃってー」
以下略



14: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/12/20(木) 00:16:32.41 ID:rwhfaPzSo
男「……悪いが、俺は明日のクリスマスに人生をかけているんだ。邪魔しないでくれ」

後輩「はあ?」

男「いいから失せろ、しっし」
以下略



15: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/12/20(木) 00:17:01.35 ID:rwhfaPzSo

後輩「あのー、先輩」

男「なんだよ」

以下略



16: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/12/20(木) 00:17:35.46 ID:rwhfaPzSo

男「ふざけるな! バカにするな!」

後輩「少しもバカにしてないっすよー!」

以下略



17: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/12/20(木) 00:18:17.97 ID:rwhfaPzSo
ホテル。

男「あー、くそっ、くそっ」

男(これだからむかつくんだよ、あいつらは)
以下略



18: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/12/20(木) 00:18:44.24 ID:rwhfaPzSo
女>ごめんね、遅くなって

男>気にしてないよ(*^-^*)

男>明日はどうします?
以下略



19: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/12/20(木) 00:19:11.29 ID:rwhfaPzSo
男「……うん、えっと、照れるなーっと」カタカタ

男「えへへ」

男「なんか、会うのが近づいてくると、何話していいかわかんないな」
以下略



20: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/12/20(木) 00:19:37.54 ID:rwhfaPzSo
男女広場、受付。

男「とか思ってたけど、よく眠れたわ」

受付「はい、はい。クリスマスの申請ね」
以下略



21: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/12/20(木) 00:20:03.91 ID:rwhfaPzSo
講習室。

警備員「……というわけでして、相手から攻撃を受けた時は、この通報ベルのボタンを鳴らしてください」

警備員「男女のどちらの警備室にも、連絡が行きますので、安心です」
以下略



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