過去ログ - 姫神「安価で。許嫁にして」フィアンマ「…フィアンセか…」
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353: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/12/29(土) 20:13:19.98 ID:nLgiVjUt0

フィアンマ「まだその時ではない」

全てを終えなければ、彼女に謝る資格すら無い。
フィアンマは、そう考えている。
『段階』が進み、『ベツレヘムの星』のある上空は、黄金の空と化す。
フィアンマが立っているこの場所が、神聖な天国なそれと化しているのだ。
神聖な彼に、相応しい空間へ。

上条「…自分が変わるんじゃなくて、周りが変わるんだな」

フィアンマ「俺様が世界に合わせる必要はないからな。世界が俺様に合わせれば良い」

上条「すげえ傲慢」

フィアンマ「俺様もそう思うよ。だが、傲慢でなければ得られないものがある」

上条「…それが、姫神?」

フィアンマ「違うな。秋沙を含んだ『成功』『勝利』だ」

言っている間にも、地上の浄化作業が始まった。
光の波に呑まれる人を見ながら、何の感慨も覚えないフィアンマと。
苦しむ人々を見ながら、手を伸ばす事をやめた上条当麻とが考えていた事は、同一だった。

『これで、救われる』。


大洪水で世界中の悪意を流すように。
『作業』を終えたフィアンマは、上条やヴェント、それ以外の部下に地上の再建を頼み、自分は神罰を与える立場に終わった。
やるべき事が全て終わった以上、もう頑張る必要は無い。彼は右方のフィアンマではなく、一人の青年に戻った。
無理やりの笑顔が溢れる世界で、不幸の絶滅した惑星で。或いは、神上と呼ばれる青年。
フィアンマは城を捨て、姫神と共に家へ戻って来た。
顔を合わせるのが怖くて、今はまだ、彼女を寝かせてある。

フィアンマ「……、」

姫神「…ん…」

ぱち、と姫神が目を覚ます。
家の様子は変化していた。
フィアンマが世界中に手を加えて『直した』結果、どのような家も大概が金色になっていた。
成金趣味という下品な風ではない。

姫神「……」

フィアンマ「…秋沙」

目が合った。
姫神は、何となく察している。
フィアンマがとても酷い事をして、それでいて、世界を救ったということを。

姫神「>>355


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