過去ログ - 俺の妹SSアナザーストーリー(オリキャラ注意)
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7:串に刺さってタンゴ
2012/12/24(月) 01:37:37.40 ID:C9tkabDq0
「だったら、今後サコの演奏でも、歌声でもいいから聞かせてくれよ」

「はい!音楽活動は東京で行っていますので機会があれば
 見に来てください」
サコは満面の笑みでそう答えてくれた。

それから、みんなと別れた俺は一息つけるわけではなく、
本当に桐乃に遅くまで、シスカリ対戦につき合わせた。

何度も俺をボコボコにし、3時になって漸く妹様は満足したようだ。

やっと解放された俺は、寝ぼけ眼をこすりながら、部屋に戻ろうとした。
その時、

「ねぇ」
桐乃から声をかけられる。

「まだなんかあんのかよ?俺はもう眠いんだ明日にしてくれないか?」
眠気からか少し語彙が強くなる。

「・・・」

反応がない。振り返ると、桐乃は俺を見つめていた。
その表情は若干悲しそうだ。そう思うとなんだか不安になる。
おれのシスコン化も大概だな。

「ん、どうした?・・はぁ、わかったよ、はやく言えよ」

しばらくして、桐乃が口を開く
「何よ、あんたが急に怒るから、ちょっとびっくりしただけじゃない」

「別に怒ってないよ」
まぁ、ここは逆らわないほうがいいのだろう。
だいたい、俺が怒ったってどうせ気に求めないだろうがよ。
なんて考えていると、予想外の言葉が帰ってきた。

「あんたさ、あの、その、・・黒猫たちにさ出会わせてくれて
 アタシ結構楽しいんだ。それにこうやっておそこまで構って
 くれるのもまぁ、それなりに嬉しいし、だから・・その・・」

「兄貴、どうもありがとう」
そう言うと、顔を赤らめながらニッコリと微笑む。

そんな顔を見て俺はこう思うわけだ。

「俺の妹がこんなにかわいいわけがない」
ってね。


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