過去ログ - P「ある夜の物語」
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19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/24(月) 21:03:40.98 ID:E5MUZ4RSO
さんた「だから困りました。私、今日中に願いを叶えないと月に帰れないのです」

雪歩「えっ、本当ですか!?」

 サンタクロースが月に帰るなんて初耳ではあるが、少女は一々そんな野暮にはつっこまなかった。

雪歩「……じゃあ、真ちゃんにこの権利を譲らさせてください」

 彼女は一番の親友である少女の名前をあげた。

さんた「構いませんが……よろしいのですか?」

雪歩「はい。
  私の欲しいものは私の力で……
  いえ、私とプロデューサーの力で手に入れる。
  そう、プロデューサーと約束しましたから」

 最初に思い浮かんだものに未練がないわけではない。
 しかし、自分はまだプロデューサーに見捨てられたわけではないと知った。
 それで少女は満足だった。

さんた「わかりました。それがお望みなら、そうしましょう。さようなら」

雪歩「さようなら……」

 そうしてサンタクロースは再び忽然と消えた。




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