18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/12/25(火) 01:27:15.94 ID:ciVG5wjy0
「これ以外にも、まだたくさんプレゼントはあるんですよ〜。でも、必要な分にはぜんぜん足りないっていう、そういうことなんです〜」
「しかし、去年はまったく配りに行けなかったんだろう? 君の言うとおり大きく持ち直しているし、配れる分だけでも配ればいいじゃないか」
こう率直に言うのも何だが、イヴは相当に売れている。
未成年という事もあり、今のような深夜は仕事がないのかもしれないが……
何にせよほぼ毎日仕事が入っている、我が社のエースと言っていいアイドルだ。
それでも用意しきれないプレゼントとは、いったいどれほどの量なのか。
「そうしたかったんですけど〜…… もうそれも叶わないんです〜」
「叶わない?」
「……木場さんが来る前に、先輩のサンタさんとお電話してたんですよ」
結局毒にも薬にもならない推測をあれこれ組み上げながら話しているうちに、イヴの困惑の微笑みに暗い陰が落ちる。
私が聞き返すと、それはより顕著になった。
「……子供たちの夢がかかっているのに、中途半端な仕事はさせられない、って」
言葉の出ない喉から絞り出すようにして、イヴは言った。
「今年も、先輩のサンタさんにお仕事を代わってもらうことになっちゃいました」
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