過去ログ - フィアンマ「安価、で」上条「目一杯幸せになろうな」
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[saga]
2012/12/27(木) 02:37:41.14 ID:kJbA1bFe0
オッレルス「すまない、私の連れがご迷惑をおかけしたようですね。もしよろしければ、治療費等をお支払致しますので、こちらでお話を…」
丁寧な言葉だった。
男は、物々しいとはいえ、眼帯をしているオッレルスも弱者と認定したらしい。
オフィーリアよりも金を取りやすいと踏んだのか、誘われるまま、路地裏へとついていく。
どうして離れるのかといえば、オフィーリアに血がかかることをオッレルスが嫌がった、ただそれだけのこと。
彼はまず、下準備を徹底することにした。料理と同じで、手を抜くと後々困ってしまう。
オッレルス「さて、叫べないようにしようか?」
言うなり、彼は手を伸ばす。
男に疑問を抱かせるまでもなく、喉を圧倒的な握力で引きちぎる。
動脈などには触れない。ただ、声帯を確実に潰すだけ。
男「ご、…ひゅッ、」
何が起きたか、男にはわかっていない。
オッレルスはそのまま男の肉を放り捨て、男の顔面を掴む。
ミシミシと頭蓋骨が圧迫される音を聞きながら、抵抗出来ない男の身体を、まるでバスケットのボールのように地面へ何度も叩きつけ。
それでいて、散歩のような気軽な足取りで、路地の奥まで進んでいく。
オッレルス「ああ、心配せずとも、治療費は支払うとも。あの世への橋渡し賃だが」
彼が飛び散る血液を想定して傷つける角度に気を配っていた事に、男は気づけただろうか。
気付けていたのなら、彼は、まだ逃げる事が出来たかもしれない。
オッレルス「俺はね、君達みたいな人種はへどが出るほど嫌いなんだよ。ましてや、大事な人が傷つけられたら……ね?」
飛び散った血液は、路地裏の中に陣を気づく。
その中へぞんざいに放られた直後、男は激痛に息が止まりながらも、絶叫しようとした。
けれど、叫べない。正確には、呼気に過ぎない叫びは、誰にも届かない。
動かそうとした先から、指が折れていく。関節ごとに、人形のように。
指からビキビキと昇ってきた、骨を砕かれる痛みは、やがて両腕、それでも足らず、両脚にまで広がる。
逃げようと藻掻く事すら出来ない男の瞳へ、青年の手がかかった。男が運命を呪っても、彼は許さない。
オッレルス「さて、君こそどこに眼をつけてるのかな? 俺に教えてくれ」
彼の不幸は、オフィーリアに目をつけていたこと。
そして、オフィーリアがオッレルスの唯一所有していたいもの<妻>だったこと。
ごりゅ、ぶちゅり、という嫌な音と共に、男の視界が文字通り『喪失』する。
神経に肉の付着したそれをぐちゃぐちゃと片手で握り潰し、オッレルスは一度だけ後ろを見やった。
猫を抱えていたからだろう、オフィーリアは来ていない。制止の声は無かった。
オッレルス「…殺さない辺り、俺も丸くなったな…」
彼女に危害を加えて、摩らせる程に肩へ痛みを与えたのだ。本来、彼の中では殺しても良い部類に入る。
そこまで考えたところで、思い出したようにオッレルスは男の肩を踏み抜くと、今来た路地裏を引き返す。
その途中に様々な術式を応用し、身を清めて。まるで、何事も無かったかのように。
彼は、人を殺しに来た訳ではない。彼は、オフィーリアとデートをしにやって来たのである。
オッレルス「ただいま」
フィアンマ「…お帰り?」
シャミセン「にゃー」
女性との食事はしないと決めている彼は、女性とのティータイムまで許容範囲とするらしい。
そんな事を思いながら、彼女は現在、ショッピングモール内の、ペット可な喫茶店へ来ていた。
彼女の膝上に丸まっているのはシャミセンである。ぷらん、と尻尾を揺らしている辺り、退屈に思っているのかもしれない。
甘い甘いキャラメルココアを啜り、その温かさに息を吐きながら、カップをソーサに戻して。
フィアンマ「助けに来てくれたのか? それとも、観光か? トールが痛々しい怪我だったぞ」
オッレルス「
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