過去ログ - フィアンマ「安価、で」上条「目一杯幸せになろうな」
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149: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/12/27(木) 19:38:16.66 ID:Ps2C0ZFI0
>>147 大好きでした。あんなに犯したい人もなかなか居ない 惜し(くな)い人を亡くしたものです》



上条「任せろ」

トール「当麻抱いて良い?」

フィアンマ「ダメだ。だが、報酬はやる」

トール「はいはい。…どうせ当麻一人じゃ処理出来ねえしな」

言葉を交わした後、オフィーリアはのろのろとオッレルスの身体を抱きかかえる。
腕が臓物に触れたが、嫌な顔一つせず、抱き上げる。
しばらく黙ったまま立った後、彼女は上条達に背を向け、一歩踏み出した。
姿が、消える。平行線上に、遠くへ移動したのだろう。後ろ姿すら見えない。

トール「…さて、片付けますかね。当麻、今から言う物を用意してくれ」

人が死んだ後の惨状を何の違和感も無く片付けるには、特定の道具が必要だ。
上条はトールの指示を受けるまま、頷いて動き始める。



シルビアの墓は、綺麗ながらも、ひっそりとしていた。
もう、この墓の世話をする人間は、いなくなってしまった。
彼女はオッレルスを木に寄りかかる形で寝かせ、墓を掘っていく。
その中の柩を開け、女性ものと思われる人骨に沿わせる形で、オッレルスの死体を寝かせた。

フィアンマ「…安らかに眠れ。……貴方がたの願いが、実を結びますように」

呟いて、そっと柩を閉めた。
再び埋め直して、墓を元通りに正す。
正規の手順、十字教式の葬儀を行わなかったのは、それをすることで、二人が会えなくなっては困ると思ったからだ。

死者の眠りに、永遠あれ。

墓の前に座り込み、彼女は血まみれの手で神に祈った。
どうか、もう一度だけお慈悲を。彼等を引き合わせ、幸せにしてください。

フィアンマ「……、」

二時間程、経った頃。
彼女はようやく涙を拭い、身を清めた。
そうして初めて、自分が失声症になったことに気がつく。

フィアンマ(…本当はもっと早く、こうしてやるべきだったんだ)

声を一切出せないとわかっても、困ったとは思わない。
それ程まで、自分は彼の死にショックを受けたのだ。それは、正常な人間に近づいた証でもある。
墓石の向こうに見える夕陽が、綺麗に緋く燃える。



片付けを終え、トールと別れ。
上条は一人、ショッピングモールのフードコートに居た。
彼の手元にあるのは、コーラの上にバニラアイスの乗っている、所謂コーラフロート。
そんな彼の向かい側に、誰かが座る。オフィーリアだった。

上条「ん、…お帰り」

彼女はぱくぱくと口を動かした後、懐からメモを取り出し、さらさらと文字を綴る。

上条「…なになに、…『ただいま。しばらく話せない』…、…何でだよ」

フィアンマ「……」

上条「…『>>151』?」


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