過去ログ - フィアンマ「安価、で」上条「目一杯幸せになろうな」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2012/12/28(金) 01:57:23.26 ID:87gAVjC+0
麦野「べっ! 別にないてなんか!! …なっ、ないてなんか…」
垣根「どう見ても泣いてんだろ。何、また『アイテム』の面々と何かあったのかよ?」
麦野「…無いわよ」
垣根「ふーん」
麦野の心は、悔しさに塗りつぶされていた。
浜面はきちんと出来たのに、自分には作れなかった。
ガトーショコラ。
垣根に喜んで欲しくて、必死に頑張ったのに。
頑張れば頑張る程、どうしても空回りして、うまくいかなくなって。
タネが上手に出来た時に限って、焼きすぎてしまう。
半ナマならまだやり直せたものを、焦げたものではどうしようもない。
結局、自分には人を喜ばせる事なんて、出来ないんだ。
『あの人』みたいに、何かを作って、人の心を開かせる事なんて。
嬉し涙すら引き出せるものなんて、作れない。
やっぱり、自分には能力しか価値が無いのかもしれない。
どん底にまで落ち込むのは、それ程までに彼女のプライドが高いという訳ではない。
それ程までに、頑張ったのだ。一生懸命。
チョコを切るべく何度も包丁を握って、少し指を痛めてしまう程に。
いつもマニキュアやハンドクリームで手入れをされている綺麗な手は、ところどころ火傷等で汚れてしまっている。
麦野「っ…」
垣根「…ん?」
垣根は彼女に近寄り、奇妙なものを見た。
黒く焦げた、謎の物体だ。
だが、よく、よーく見て見れば、食べ物に見えなくもない。
垣根「何だ、バレンタイン作ってくれてたのかよ」
麦野「…どうせ上手く作れないわよ。悪かったな、料理下手で」
垣根「んー」
無気力な声を出し、垣根は焦げた謎物体を口にする。
まるで、つまみ食いでもするかのように。
麦野「ッ、吐けよ、そんなの食べ物じゃない!」
垣根「
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