過去ログ - フィアンマ「安価、で」上条「目一杯幸せになろうな」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2012/12/28(金) 23:48:29.01 ID:LodX4UKT0
《君に渡す訳にはいかない…彼女は俺の妻なんだから… いやそんな継承とかあったら怖いです》
美琴「…ああ、もう記憶戻ってた」
嘘だ。
本当は最初から喪われてなど、いなかった。
どうして、嘘なんかつかれてしまったんだろう。
そんなにも、自分の事が嫌いだったのだろうか。
確かに、いつも雷撃の槍は放っていた。
だが、あれは彼なら死なないだろうと思っていたからだ。
デリカシーの無い発言をされて前髪から紫電が飛び散るのは、不可抗力。
でも、そんなところの一つ一つが、彼の気に障っていたのかもしれない。
手を繋ぎたかった。
好きだ、と言って欲しかった。
あの女になりたい。
上条の子供を孕んで、幸せそうに笑える女になりたい。
その為に、何が足りない?
容姿だろうか。
人格も含めて全部が全部だろうか。
彼女の『自分だけの現実』が、ぐちゃぐちゃになっていく。
美琴(…きらわれてるわけ、ないじゃない)
だって、助けてくれた。
妹達の時、命を張って、一緒に死線を潜ってくれた。
自分を死なせたくないと、走り回ってくれた。
罰ゲームの時には、ペア契約もしてくれた。
美琴「……」
何がいけなかったのか、それすらわからない。
彼女はベッドに腰掛け、目を伏せる。
黒子は心配になりながら、彼女の隣に控えめに座った。
黒子「…お姉様、…元気が無いように、見えますの。……何か、悩み事なら…この黒子に何なりと、相談してくださって構わないんですのよ…?」
美琴「…
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