過去ログ - フィアンマ「安価、で」上条「目一杯幸せになろうな」
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304: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/12/29(土) 00:46:17.30 ID:9iRHj+4K0

黒子「無理でしょう。袋の一部を移動させて、その後直接中身に触れれば問題ありませんけれど」

美琴「うーん、やっぱりそっか…」

御坂美琴の声は、軽い。
まるで、ケーキを作る為のバターが無いと告げられた程度のもの。
彼女はしばらくうーんうーんと考え込んだ後、ベッドへ横たわり、黒子を手招いた。
きょとんとしながらも、何だか美琴の調子がおかしいとしか思っていない彼女は、素直に隣へ横たわる。
美琴は、ぎゅっと黒子を抱きしめた。

そして。

電撃を、用いた。

黒子「あぐっ」

彼女は、『電撃使い』だ。
そしてそれは、生体電気に繋がる事もある。
記憶を読み取るという離れ業を一度起こした事のある彼女は、自らの能力を悪用する。
風紀委員である黒子が、罪を進んで犯す事は出来ないと、わかっているから。

美琴「……邪魔なものは、消さないと。年末の大掃除みたいなもんだもの」

黒子「……、…はい、…ですの…」

彼女の意識に、上条の彼女への殺意を植え付ける。
御坂美琴の苦しみを、憎悪を、電子データをコピーするかのように。

美琴「…まぁ、あの女自体は殺せなくても、最悪仕方無い。でもね、お腹の子には居なくなってもらわないと、困るのよ」

上条と自分の間ならばまだしも。
上条とあの女の間の子供なんて、いっそ産まれない方が良いに決まっている。

美琴「…大丈夫よね、黒子。…私を、助けてくれるわよね?」

黒子「………はい」

虚ろな瞳をした黒子の頬に、美琴は軽く一度、口づけた。



一ヶ月経った。
気付けば、梅雨の時期。
じめじめとした空気だったが、散歩をした方が良いだろうと、珍しくバイト休みだった上条は、オフィーリアと一緒に散歩をしていた。
相合傘で手を繋ぎ、ゆっくりと歩く二人は、誰が見ても幸せそうに見える。

誰が、見ても。

黒子「………止まりなさい」

上条「? あぁ、白井か」

フィアンマ「……」

ぴりりとした殺気。
気づかない上条と違い、オフィーリアは眉を潜める。

黒子「個人的な恨みはそれなりにありませんが、…最低条件が、そこの女の子どもを消し去る事なので、努力させていただきますの」

彼女は、普段犯罪を犯すスキルアウト等に使う、先端の丸い針を手にした。
あんなものを彼女の腹の中へ移動されてしまえば、どうにもならない。

上条「ッ、」

訳もわからないまま、上条は、動く。







上条はどうする?>>+2


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