過去ログ - フィアンマ「安価、で」上条「目一杯幸せになろうな」
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331: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/12/29(土) 03:04:16.20 ID:jmJGpi+k0
《子供は上条さんの血を引いてるのでヤンデレ対象です》



「…お前の放った『超電磁砲』。たまたま外し、俺様だったから死ななかったというだけで、一般人であれば死んでいたんだぞ?」
「あ、……ゆ、ゆるし、て…」
「……『そうだな。俺を殺したやつを殺し返しただけだもんな』。…お前の愛する当麻によれば、許されるんだ。殺す事が。だが、俺様は優しいからな」
「え…?」

かたかたと震える御坂美琴に、オフィーリアは微笑みかける。
軽薄な、酷薄な笑みだった。

「殺さないでおいてやる」

言って、彼女は美琴の左手の爪を剥いだ。
痛みに泣き喚く彼女の腹部を蹴り、オフィーリアは憎悪に顔を歪ませる。
一度目はわからなかった。二度目、ようやく教えられた。
これが、本当に、心底人を憎んで嫌って、殺したいと思うということだ。

「あ、いだ、ぃだい、」
「痛いだろうな」

痛くなければ意味が無い。
そう断じて、彼女は美琴の腕や肩に手をかける。
そして、プラモデルの部品を取り外すように、無造作に『外した』。
次いで、ぐにゃぐにゃとなった腕の中にある骨を、握力で握る。
少女の細い骨には、ビキビキとヒビが入っていった。

「あ、ああああああ! 痛い!!! 痛いっ、痛い痛い痛いいいいい!!」
「叫んだところで、助けが来ると思っているのか?」

言いながら、彼女は空間を仕切る。
以前は、一方通行を救う為に使った『領地設定』だ。
美琴の悲痛な叫びは、どこにも届かず、消えていく。

「ゆるして、ゆるして、ゆるし…ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…!」
「俺様は、幼少期には孤児だった。兄代わりの少年に食事を貰いながら、ひもじく生きていた。兄代わりは死に、俺様を愛してくれる人と出会った。その優しい時間もすぐに終わった。死という形でな。それでも生きていた俺様は、頭の中に埋め込まれたモノを元に、化け物として生きてきた。簡単には死ねない化け物だ。誰も傷つけたくないのに、俺様をかばって沢山の人間が死んでいった。友人等居なかった。お前のように満たされた瞬間など、数える程にしかない。当麻は俺様を救ってくれた。命を賭けて、俺様一人の為に、イタリアまで来てくれた。散々傷つけて、それでも好きだと言ってくれた。嬉しかった。嬉しかったんだ。今も嬉しい。当麻と過ごす一日一日が、ドラマか映画のように流れていく。積み重なっていく平穏が幸福を形作る。当麻も、俺様も、あるべきだった幸せを今から自力で掴み取っているんだ。お前のような幼稚な恋心じゃない、お前と一緒にするな、お前は満たされているのに、強欲になるな、俺様から当麻を、ッ、奪うな!!!」
「あああああ! やめて、めで、痛い、いだ、…いたい…いたいよ、とうま…」
「ッ、当麻の名前を口にするな、」

殺してやる。
彼女は手に黄金の剣を現出させ、動けない御坂美琴へ、ふり下ろそうとする。
そんな彼女の手を、誰かの手が掴んだ、少年の、手だった。上条当麻の、再生した右手だった。

「…当、麻……?」

服と顔を血まみれにしたオフィーリアに対し。
ほぼ全身包帯塗れの上条は、言う。

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