759:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/05(土) 15:43:31.55 ID:n1XYIykZ0
シンジ「まって! カヲル君!」
ゲンドウ「っくぅ……」
シンジ「そうなってしまったら、父さんだって何も出来ないよ
エヴァの手に握られるって、そういうことなんでしょ?
殺さないで、お願いだから」
ゲンドウ「……」
カヲル「……」
シンジ「父さん、僕は母さんの
顔も、髪も、匂いも、腕も、何も知らないんだ。
だけど、覚えていること、少しだけあるんだ」
ゲンドウ「……」
シンジ「……」
ゲンドウ「……なにを、だ」
シンジ「その、なんていうか、雰囲気……」
ゲンドウ「……」
シンジ「母さんの雰囲気だけが、なんだかわかるんだ。
エヴァに乗ったときのような、落ち着く感覚が、
母さんを思い出そうとするとよみがえるんだ」
ゲンドウ「知ったのか」
シンジ「うん。初号機の中に、母さんがいるのが、わかったよ」
シンジ「さっき、ヴンダーが墜落しそうになったときに、初号機に乗ったんだ
隔離室に緊急用のハッチがあって、その先に、初号機があった
ミサトさんが、用意してくれてたんだ」
ゲンドウ「……知った上で乗ったのか」
シンジ「うん。
そしたら、母さんの、雰囲気が……わかったんだ」
シンジ「綾波も居ること、ちゃんとわかった」
アヤナミレイ「……」
シンジ「……三番目の綾波、そうでしょ? 父さん」
ゲンドウ「ああ、そうだ。お前は、もう全て知ったのだな」
シンジ「母さんのことを思い出したとき、思ったんだ。
エヴァの中にいるのって、
まるで母さんのお腹にいるときみたいなんだな、って」
ゲンドウ「……」
シンジ「そう思ったら思い出せたんだよ
母さんのお腹の中にいたときのこと」
ゲンドウ「そんな、馬鹿な事があるか」
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