189: ◆3feiQFueVc[saga]
2013/02/21(木) 22:05:34.59 ID:Hs7ywa9Co
「長浜らぁめん、博多とんこつ、久留米らぁめん、と……つけめん、札幌らぁめん、魚介とんこつ、みそ、しょうゆ、一通りは巡りましたか。やはり屋台の本場だけあって、なかなかの賑わいでしたね」
「もう覚えてません」
「無理をすることはありませんでしたのに」
「してませんよ……する前に、全部食べてくれましたから」
「おや、そうでしたか」
「満足しましたか?」
「ええ。水炊きももつ鍋も大変美味でした。とりあえず、四条貴音のような記事を書くことはできましょう」
「え?」
「いえ。さあ、では西ですね」
「はい。長崎です」
九州新幹線、に乗る前に、JR九州で久留米まで、とりあえずとばかり久留米らぁめんを、雪歩が妙な顔をしていたので駅の中の店で済ませます。
今度は久留米駅から、全線高架、長崎まで、そのまま乗り継ぎ、浦上。
「かすてらと、一口香は簡単に手に入りましたね」
「はあ」
「あとは、天主堂と、……如何します?」
「そうですね、出島に行きましょう」
「はい、それではそのように」
「なんで先にお菓子買っちゃったんですか?」
「そのほうが、四条貴音っぽいとは思いませんか?」
「そんなものでしょうか」
びいどろのおもちゃも購入したかったのですが、それは場所が少し違うとかで。フェリーで直接南下、火の国熊本。
「熊本……あまり詳しくありません」
「めろんぶっくすが、大層立派だそうですよ」
「はあ」
「あと、じぇーけーがやたらかわいいとか」
「うーん……高天原、行きましょうか」
「そうですね」
天の逆鉾、幾度か抜かれてはそのたび刺しなおしているとかいないとか、神格も哀れなうわさがついて回るものですが、よくよく考えてみれば、
「萩原雪歩」
「はい」
「高千穂は宮崎です」
「あー」
「熊本に戻ったら、馬を食べると致しましょう」
一週間ほどは、そうして忙しく飛び回っていました。
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