10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/28(金) 01:15:19.75 ID:6jXDVUcx0
やはり口では強がりを言っても、胸中穏やかではないのだろう。
彼女の沈んだ声のトーンからも、その表情からもそれを読み取る
ことはたやすい。タカシの事が気になって仕方ないのだ。
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2012/12/28(金) 01:15:51.45 ID:6jXDVUcx0
だからなのだろう。
今までこんな気持ちにならなかったのは。
だからなのだろう。
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/28(金) 01:16:21.30 ID:6jXDVUcx0
だから彼女は、今までタカシにその思いを打ち明ける事は
出来なかったのだ。
「…………」
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2012/12/28(金) 01:16:54.20 ID:6jXDVUcx0
「あたしさ。本当はあんたのこと好きだったんだ……」
「ずっとずっと、ず〜〜〜っと大好きだった」
「あんたは知らないかもしれないけどさ。あたしが初めてあんたに
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2012/12/28(金) 01:17:24.26 ID:6jXDVUcx0
「…………えっ?」
しかし、彼女の目に飛び込んできたのはさっきまで自分が想像、
いや妄想していたものとはまるで違う光景だった。
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/28(金) 01:17:53.53 ID:6jXDVUcx0
「ねぇ……」
「あ、あんがとなぁ。マジでもうダメかと思ったよ」
何が何だか分からない。
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2012/12/28(金) 01:18:25.16 ID:6jXDVUcx0
しかしそれに対するタカシの答えは曖昧というか
「あ、あぁ実は俺もよく分からないんだ。家で漫画読んでたと
思ったら気ぃ失って気が付いたらココに……」
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/28(金) 01:19:08.93 ID:6jXDVUcx0
「でもだったらなんで……」
そこまで考えが及んだ所でサンタは理解に苦しんだ。
カーチャンはタカシが子供じゃなくなったら、あたしとはもう
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/28(金) 01:19:40.05 ID:6jXDVUcx0
「それよりサンタ。よくここが分かったね」
「ああ、うん。あんたのお母さんから地図貰ったから……」
「ふーん。あっ、それよりさ。今日は……」
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/28(金) 01:20:18.63 ID:6jXDVUcx0
サンタは肩に掛けている大きな袋に手を突っ込んだ。
この袋、実に便利な構造になっており、プレゼントを渡そうとする
相手が欲しいものを、どこからともなく届けてくれるという優れもの
なのだ。
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/28(金) 01:20:54.24 ID:6jXDVUcx0
けれどここで想定外の出来事が。
「あれ?」
「どしたの?」
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