過去ログ - 貴音「こひしたふ」
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13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/30(日) 00:17:26.98 ID:x9OhnH1e0
「おお、貴音。すまん、少し社長との話が長引いちゃってな。待ったか?」

貴音は事務所の狭い会議室の机に向けていた視線を慌てたように入ってきたプロデューサーへ向け、「いえ、大丈夫です」と笑ってみせた。
その手元には現在撮影中の映画の台本があったが、一切めくられた様子はなかった。
プロデューサーはそれに気付いているのかいないのか、「すまんな」ともう一度謝って貴音の座る前に腰を下ろした。
貴音はそっと顔を伏せる。今は誰とも顔を合わせて話す自信はなかった。これではアイドル失格。けれど、こんなひどい顔を見せるよりは幾分かましだと貴音は思う。

昨夜遅く家に帰ってから、貴音は結局一睡もできずにいた。
そして普段より遅く事務所に顔を出した貴音は、響が今日、オフでもないのに仕事を休んでいると今さっき知ったばかりだった。
たまたまこの会議室に入る前に、事務員の小鳥と新人プロデューサーの律子が話しているのを聞いたのだ。



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