過去ログ - 上条「摂り憑かれた………」
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32: ◆hpOs4el2EFNo[saga]
2013/01/01(火) 15:55:28.28 ID:zz9TWLC00


先程までとは違う視線と口調に上条はギョッとした。
インデックスの声は低くなり、視線はキツくなっている。明らかにこちらを警戒していた。



上条「………あれ?ビンゴ?」

物部「やはり、の………昔もあったんじゃよ………敵に知られてはならぬ、その力を使ってはならぬ、されどその力を使わなければ敵が倒せぬ………そういう危険な術、穢れているとされている術を全て記憶し、忌みや穢れ。罪や悪を一手に引き受ける者達がの………と、言うより大きく言えば陰陽師はそれが始まりじゃしの」


少し悲しそうに語りだした物部を見て、話を聞いて、上条は背筋が凍った。
じゃあなにか?インデックスは十万三千冊の本を無理やり押し付けられ、そしてその影響で魔術師に追われているというのか?



インデックス「………………………」

上条「ほ、本当にそうなのかよ!!?あ、あれ?でもそれなら魔術でも何でも使って敵をぶったおしちゃえば良いんじゃ………」

物部「………いや、恐らく無理じゃろう。目次のからは一切の魔力が感じられん………魔術の知識を除けば唯の一般人なんじゃな。その方が『制御する側』としても都合が良いんじゃろう。下手に反乱を起こされたら困るからの」


布都は、顔をさらに悲しそうに歪めてそう言った。



上条「んな―――!?」

インデックス「………もしかして本当に当てずっぽうだったのかな?」

上条「あ、ああ!そうそう!!俺も今はじめて聞いたし………(嘘は言ってないぞ、うん)」


インデックスとしては物部の声が聞こえないため、上条が自分で言った事が当たっていた事に驚いているように見えている。それはかえって好都合だった。
こんな学園都市(科学の町)に住んでいる学生が魔術(オカルト)の知識を持っていると知られれば、それだけで警戒されかねない。



インデックス「そ、そうだよね!この街に住んでる人が、魔術師なわけないもんね」

物部「………目次の………」


インデックスはそう言うと、少し寂しそうに笑った。
その笑顔の裏に垣間見える辛さに、上条と物部は無意識に自分の歯を食いしばっていた。



インデックス「さて、と。そろそろおいとましようかな?」


インデックスはスッ、と立ち上がるとスタスタと玄関の方へ歩いていく。
幽霊(?)である物部より幽霊っぽく上条の横をすり抜ける。頭の上からフードが落っこちている事さえ気づいている様子が無い。



上条「は?いやいや!しばらくここに隠れてた方が良いって!敵がうろついてるって分かっててお前を外に放り出せるかよ!!」
















インデックス「………じゃあ、私と一緒に地獄の底まで一緒に付いて来てくれる?」





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