64: ◆hpOs4el2EFNo[saga]
2013/01/05(土) 22:02:14.50 ID:x/MmPaQb0
―すまん、当麻。我のせいじゃ………滲み出ている魔力が微小だったゆえ、まさかあれがそんなとんでもない霊装だとは気づかなかった………否、違うな………魔力が滲み出ている時点でもっとよく探るべきだった………―
もっと自分が優秀だったら気づけた、否、あの時『借りて』いれば間違いなく気づけた………物部は、悔しそうに顔を歪ませながら言った。
違うのに、そんな訳が無いのに。不注意にインデックスの肩に右手で触れた自分が何よりも悪いと言うのに。
上条「くっそ………!」
上条には分かる。物部は上条に歩く教会を『壊させてしまった』事を謝っているのではい
自分が『気づかなかった』所為で上条を苦しめてしまった事を謝っているのだ。
上条「クッソおおぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおお!!」
上条は叫んだ。
自分の不注意でインデックスだけではなく、大切な相方まで傷つけてしまった己の未熟さと不甲斐なさが、堪らなく悔しかったから。
上条「………なんで、だよ」
少し間を置いてから、思わず、答えを期待していないのに上条の口は動いていた。
上条「何でだよ。お前達にも正義と悪ってモンがあんだろ?守る物とか護る者とかあんだろ………?」
上条当麻は、叫ぶように言った。
上条「こんな小さな女の子を、寄ってたかって追い回して、血まみれにして。これだけの現実を前に!テメェまだ自分の正義を語ることが出来んのかよ!!」
自分の中の信念に従い。
今まで歩んできた道を信じて。
正しいと思った事を、殴りつけるように言葉にして放った。
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