過去ログ - オッレルス「……」フィアンマ「…安価で、お前をまともにする。したい」
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22: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/12/30(日) 19:58:44.19 ID:qzxxhYnU0

オッレルス「おめでとう。君の勝ちだ」

右方のフィアンマの勝利を認め、彼は頷く。
フィアンマはふらつきを感じながら、仔猫を床に降ろした。
猫はごろごろと喉を鳴らし、フィアンマの足元へまとわりつく。

オッレルス「では、ゲームの勝利者に3つ賞品をあげよう。受け取り拒否は許さない」

悪意を感じさせない悪意ある声音に、フィアンマは寒気を覚える。

フィアンマ「……、」

オッレルス「一つめは、君の生活の安寧」

ゲーム開始時に約束していたもの。
つまり、住処や身の安全の保障だ。

オッレルス「二つめは、この『仮面』」

彼が見せたそれは、一般的な仮面とは少々違った。
言うなれば、モノクルのような。

オッレルス「…この仮面は元々、太古のとある部族が他部族を呪い殺して潰す呪術を使う時に用いていた物だ。それを、俺が調整、加工した、絶対服従させる物だ。つけろ。拒否は許さない」

許さない、という声色は厳しい。
フィアンマ個人への悪意は、感じられない。
きっと彼は誰に対してもこのような事をするのだろう、とフィアンマは思う。
そして、もう一つ思った。
こんな手段を使う時点で、この男は臆病者だ。

オッレルス「三つめ、その猫だ。文字通り、好きに料理しろ。それが君の今日の晩御飯だ」

さらりととんでもない事を言って、魔神オーディンは時計を見やる。
調度、夕飯時の時間だった。

フィアンマ「そうか」

対して、フィアンマは怯えない。まして、反論もしなかった。
だって、する必要が無い。このゲーム契約には、穴だらけなのだから。

フィアンマ「生活の安寧に関しては、そのまま受けよう。『仮面』も着用する。…ただし、いつ着けるかは俺様の気分次第だ。拒否はしないがね。それで、この猫が俺様のものということに、一切文句は無いな?」

オッレルス「あぁ」

フィアンマ「そうか。俺様の物なら、俺様の好きにする。夕飯と言ってはいたが、猫以外の食材は適当に使わせてもらうぞ」

告げて、彼は仔猫を伴ってバスルームへ消えた。
ぬるめのシャワーを出し、仔猫の身体を洗う。
洗うとはいっても、人間用の石鹸は刺激が強い為、使わない。

フィアンマ「…どうするか」

飼うか、逃がすか。
フィアンマは、よしよしと猫を撫でる。

フィアンマ「……」



1.飼う

2.逃がす


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