過去ログ - オッレルス「……」フィアンマ「…安価で、お前をまともにする。したい」
1- 20
25: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/12/30(日) 20:17:10.07 ID:qzxxhYnU0

フィアンマ「…俺様の物だしな」

念は押しておいた。
勝手に殺されることも無いだろう。…と、信じたい。
だから、飼う。
フィアンマはしばらく仔猫を洗い、バスルームから出、タオルで身体を拭く。
猫砂は明日にでも買わなければ、と思いつつ、仔猫を解放して。

彼は次に、台所へやって来た。
猫を調理するつもりは微塵も無い。
弁解するための文句も、既に考えてある。

フィアンマ「……」

冷蔵庫を開けた。
中には、あまり物が入っていない。
戸棚等も漁り、発見したのは牛乳、小麦粉、人参。
肉のようなものもあったが、詳細が恐ろしくて、まだ聞けない。

フィアンマ「……俺様の分には塩を足して、コイツの分には足さなければ良いのか」

呟いて、彼は牛乳を煮詰め始める。
そこに小麦を投入して、ルーを作った。
人参はすりおろし、同じく鍋に入れてコトコトと煮込んでいく。
ポタージュスープに等しい、ホワイトシチューだ。
人参のすりおろし効果か、大体がオレンジ色をしているが。

皿を一つ出し、ぬるま湯程度の温かさのシチューをよそう。
まだ塩コショウで味を整えていない為にあまり美味しくはないが、猫の餌には調度良い。

フィアンマ「………」

仔猫「みー」

仔猫はくんくんと匂いを嗅いだ後、ぴちゃぴちゃと舐めて食べ始める。
フィアンマは時々貧血の症状にシンクへ手をつきながら、後でまた増血剤を貰おうと考えた。

塩コショウを足し、煮込む。
もう一度戸棚を漁り、発見したコーンの缶詰の甘い汁を切り、投入した。
コーンと人参のシチュー。
非常に子供向けのメニューだったが、贅沢を言える程、そもそも食材が無かった。

フィアンマ「…それで、お前は食わんのか」

オーディンは一瞬、誰に話しかけているのかと眉をひそめた。
次に、自分に向かって話しかけているのだと気付いて、今更ながら食材はあの猫しか無かっただろうにと首を傾げた。
彼は料理が出来ないので、食材はそのままのものとしてしか見られない。
故に、小麦粉と牛乳でシチューを作るという発想が無かった。

オッレルス「>>27


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
195Res/144.80 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice