過去ログ - オッレルス「……」フィアンマ「…安価で、お前をまともにする。したい」
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30: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2012/12/30(日) 21:37:08.66 ID:qzxxhYnU0

オーディンから貰った今回の増血剤は、錠剤ではなかった。
非常に不味い飴タイプである。
キャラメルを模しているのかブドウ糖キャンディなのか、とにかく不味い。
不味い不味いといったところで、食べなければ貧血に悩まされる。
体調が万全に整うまでの辛抱だと思い、フィアンマはぼりぼりとキャンディを噛み砕いた。
仔猫は増血剤のパッケージの箱に興味を示しているが、触らせない。

フィアンマ「……」

仔猫「みっ」

適当に見つけた紙袋が霊装の類でないことを確認した後、フィアンマは猫の遊びに用いている。
がさがさと鳴る紙袋が気になるのか、仔猫はうずうずとしていた。
更にがさりと鳴らせば、耐え切れず仔猫は飛び込む。しばらくがっさごっそと蠢いていた。
何ヶ月だろうか、と首を傾げ、フィアンマは要求の仕方を変えた。
何故かというと、先程の金銭要求に彼が答えをくれなかったからだ。

フィアンマ「…俺様に金を渡すのが不服だというのなら、購入してくれても構わん」

オッレルス「……、」

オーディンは異常者だが、そのことを自分で自覚している。
それを治さない辺りは怠慢だが、その事によって人から嫌われる事は把握していた。
故に、フィアンマが金銭の要求を繰り返すのではなく、現物支給で良いとの発言をしたことに、驚く。
だからといって、顔には出ない訳だが。

フィアンマ「外に出ると死ぬ訳でもあるまい。…腕一つでは足りん。お前も来い」

挑戦的だ。
家主に対するそれとは思えない。
だが、居候としての義務は果たすつもりらしく、家事は済ませていた。

フィアンマ「そうして退屈しているのなら、気晴らしの散歩だとでも思って」

オッレルス「>>32


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