過去ログ - オッレルス「……」フィアンマ「…安価で、お前をまともにする。したい」
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2012/12/31(月) 19:54:04.22 ID:MiVmWr3o0
オッレルス「食事は必要ではない」
フィアンマ「…必要では、ない?」
怪訝そうな表情を浮かべるフィアンマを一度見やり、オーディンはスプーンでゆっくりと酒をかき混ぜる。
赤い液体と黄金の甘い汁が、とろとろに混ざっていった。
酒も蜂蜜も、市場で手に入る中でも最も価値が高いものである。
オッレルス「術的な意味でもあるし、趣味…というよりも、性格でもある」
主神オーディンとしての儀式、『葡萄酒のみの摂取』。
加えて、食事にあまり興味が無いということ。
人間の身体と言い切れないフィアンマ以上に、人間味が欠けている。
魔神とは、魔物の中の神という意味ではない。
魔神とは、『魔術を極めすぎて、神様の領域にまで足を突っ込んでしまった』人間のことだ。
故に、オーディンの身体も、本当は人間である―――筈なのだが。
右方のフィアンマが、『原罪』を可能な限り薄めたことにより、人の限界を超えた神・天使クラスの魔術を行使することが可能であるように。
つまり、人間というよりも天使に近しい身体を持ち合わせているように。
魔神である彼もまた、特別な体質なのかもしれない。
そもそも、数多くの魔道書の原典を閲覧・解読して理解した上で、特殊な方式の力を振るう時点で普通の人間ではない。
喉が焼け付くような味になった上等な葡萄酒を呑み込み、オーディンは息を吐く。
蜜に染められた吐息は甘い。が、アルコール臭い。
フィアンマ「……だが、完全に神ではあるまい」
オッレルス「勿論、そうだが」
空になったグラスを水桶に浸し。
彼は振り向いて、フィアンマの瞳を見る。
そして、唐突に。
本当に、突如として、烈火の如き怒りを見せた。
オッレルス「…何だ、その目は」
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