過去ログ - 上条「いろんな能力で物語進める」【安価】
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903: ◆gG3GD/FuOQ[saga]
2013/01/05(土) 02:45:41.89 ID:VXhpqeMho
その声に部屋に居た者全員が振り返る。

入り口にはテレスティーナ、そしてその周りには複数の駆動鎧が並んでいた。
テレスティーナはツカツカとハイヒールの音を響かせ、部屋の中へと入ってくる。

テレス「先進状況救助隊です。子供達を保護しに来ました。一応令状もありますが、できれば自主的な引渡しを望みます」

令状はカエル顔の医者が受け取り、目を通す。

カエル「……本物のようだね」

木山「しかし……ッ!!」ギリッ

テレス「MARとして、苦しんでいる子供達を放っておく事なんてできません。
     それに、あなたよりも私達のほうが遥かに多くの情報へ合法的にアクセスできます。先程のお話にあったファーストサンプルも見つけられる可能性が高いでしょう」

木山「…………!!」

テレス「……保護しろ」

テレスティーナの命令と同時に、周りの駆動鎧が動き始める。
木山はしばらくただ歯を食いしばったまま震えていたが、

木山「待て!! この子達は――」

声が途中で止まった。
理由は木山の直ぐ目の前。

美琴が、両手を広げて立ちふさがっていた。

木山「何の真似だ……どけっ!! この子達は私が救う――」

美琴「救えてないじゃない!!!」

木山「ッ!!」

上条「おい御坂……」

美琴「レベルアッパー事件を起こして……ポルターガイストを起こして……」


美琴「それでも、アンタはこの子達を救えなかったじゃない!!!」


美琴の言葉に、木山が悔しそうに顔をしかめる。
それから絞りだすような声で、

木山「後少し…………後少しなんだ…………っ!!!」

美琴「本当に大切な事は『木山春生が子供達を救う』って事なの!? 違うでしょ!! 何よりも子供達を救うことを優先するべきでしょ!!!」

木山「…………!!」プルプル

美琴「私の友達の春上さんがね……聞いてるのよ……」

木山「な、に……?」


美琴「枝先さんの『助けてほしい』って声を聞いてるのよ!! あの子達は今助けてもらいたいのよ!!!」


木山「…………」

目を大きく見開いて、木山はただ呆然としていた。
もう指先一つ動かせない。動かす気力もない。
そんな様子で、ただ、何もない空間を眺めているしかなかった。

その脇を、いくつもの駆動鎧が通りすぎていく。
子供達を保護するために。


上条「…………」


どうする? >>904-907
>>907のコンマ以下の数字が
00〜24→>>904を採用
25〜49→>>905を採用
50〜74→>>906を採用
75〜99→>>907を採用


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