過去ログ - ほむら「あなたにもう一度」
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14: ◆2gMnW4GmGpwP[saga sage]
2013/01/02(水) 21:46:52.06 ID:pFmTOgpm0

「………消えたわ」

 何を言われたのか、すぐには分かりませんでした。

 頭が真っ白になってしまいます。

「…嘘…だよね…?」

 消えた…?あのほむらちゃんが…?

 呆然と手のリボンに目を移します。

 わたしの指から溢れた溢れた二本の紫色のリボンに震えが伝わっています。


「…いいえ。あの子はもう存在ない」

 動揺し、思考を停止したわたしにほむらちゃんは繰り返します。

「……どうしてなの…?」

 どうして消えたの?

 一体どういうことなの?

「必要なことだった、それだけよ」

 ほむらちゃんは抑揚のない声で言いました。

「どうして!?」

 消える必要があるってどんなこと!?

 ほむらちゃんがどうして消えないといけないの…?
 
 とても信じられることじゃありません。信じたくもありません。

「…私からは言えないわ。役目ではないから」

 ……また。またです。自分の役目じゃないから話せない…と。

 どうして同じことを言うの?役目って一体…?
 
 そこまで思って気付きました。

 目の前のほむらちゃんも、三つ編みのほむらちゃん同様に消える役目にあるのだと。

 辛さに耐え切れず、わたしは地にへたり込みます。

 わたしを支えながらほむらちゃんも膝を付いて覗き込んでいました。

「まどか…」

 再びほむらちゃんは顔を近づけ、キスしようとしています。

「嫌だ…嫌だよ」

 ほむらちゃんが消えるなんて。

 そんなの認めたくない…。受け入れたくない…。

 ほむらちゃんとずっと…。

 堪えていた涙が零れ落ちます。



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