17: ◆2gMnW4GmGpwP[saga sage]
2013/01/02(水) 21:59:54.33 ID:pFmTOgpm0
「…受け入れて、まどか」
少し押しの強い口調です。それでもわたしは首を横に振ります。
それを見て困ったように、悲しそうにほむらちゃんは笑います。
「ここであなたが拒んだら、あの子は報われないわ。…私も、残りの子も」
残り…?まだ居るの?
ただでさえ辛い出来事なのに…何度も受け入れろとほむらちゃんは言うのです。
「まどか…お願い」
とても辛そうに言います。
今にも泣き出しそうなのを我慢して…それでも堪えてわたしから目を逸らさないほむらちゃん。
こんな風にお願いされて、どうして拒めるでしょうか…。
「……うん」
とうとう頷いてしまいました。
ほむらちゃんは少し嬉しそうに笑み、今度こそ口付けます。
気遣うような、優しいキスです。でもこんな形でして欲しくはありませんでした。
前回同様に変化が生じます。概念となったことで得た情報と持っていた力の殆どが剥ぎ取られ、光となってほむらちゃんに流れます。
わたしの姿も多くの時間軸における魔法少女姿へと変わりました。
違うのは髪を留めるピンクのリボンが無いという点だけです。
変化が終えたあとも、離れようとしたほむらちゃんを抱き返して唇を押し付けます。
少しでも長い時間ほむらちゃんの存在を感じていたかったのです。
気持ちが通じたのか、ほむらちゃんも大人しく受け入れてくれていました。
ほむらちゃん…。
こんな時にもほむらちゃんの優しさが伝わってきます。
しっかりと味わうように、それでいてわたしに負担が掛からないように唇を噛み合わせてくれます。
抑揚をつけながら、わたしが満足するまで続けてくれたのでした。
互い瞼を開き、名残を残しながら離れていくほむらちゃんの顔を見詰めます。
「ほむらちゃん…」
触れている筈のほむらちゃんの身体は右足から光の粒へと変わっていました。別れの時間のようです。
ほむらちゃんに抱きつく腕の力を強めます。滲んでいく視界の中のほむらちゃんは泣いていました。
「まどか…」
しっかりとほむらちゃんの姿を焼き付けようと、何とか涙を留めて見上げます。
「私にあなたを守らせてくれてありがとう」
泣きながら、それでも満面の笑みを残してほむらちゃんは消えたのでした。
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