過去ログ - キョン「それでもコイツは涼宮ハルヒなんだ」
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19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/31(月) 14:30:36.88 ID:Icdf4Wax0
 はあ、溜息しか出て来ない。この話題は早々に打ち切ってしまうべきか。馬鹿は死ななきゃ治らんし、馬鹿は馬鹿なりに青春を謳歌する術は心得ているらしい。

 だったら俺に何が出来ようか。精々、友の恋路に対して呪詛を撒き散らしてやるのが関の山だ。

「それで、谷口? わざわざ俺の机まで来てお前は一体何の用なんだ?」

「よっくぞ、聞いてくれたぜ、キョン! 実はな……って何だ、こりゃあ?」

 谷口が俺の後ろの席を指差す。何だ、ってそりゃ見ての通りだろ。

「涼宮ハルヒだ」

 もしくは眠れる獅子。

「キョン、僕には連行中の凶悪犯に見えるんだけど……?」

「いや、俺にもそう見えるぜ、国木田」

 谷口と国木田は互いの顔を見合わせ、そしてまたハルヒをまじまじと見つめた。いや、正確にはハルヒの上に載っている衣服、か。

 ふむ。確かに? 涼宮ハルヒは今、マスコミのシャッターフラッシュラッシュから顔を隠す犯罪者のような出で立ちでは有る。それは認めよう。

 頭の上から男物のコートをすっぽりと被せたのがその認識の原因なのだとしたら、それはひょっとすると俺の所為であるのかも知れん。

 しかし、ちょっと待ってくれ。この惨状を作り出した張本人にも一つだけ釈明させて欲しい。

 悪意は無かった、いやマジで。


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