過去ログ - キョン「それでもコイツは涼宮ハルヒなんだ」
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29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/31(月) 15:27:52.27 ID:Icdf4Wax0
 結局、ハルヒが午睡から目覚めたのはホームルームが終わってから一時間は経とうかという……寝過ぎだろ。掃除当番が困ってたぞ。

「……ん……キョン?」

 国木田と谷口はつい二分ほど前に家路へと着き、俺はと言えば部室で待っている長門と古泉、そして何よりハルヒに拉致されていたコートをそのままに帰るなんてのは出来なかった訳だ。

「よう。ようやく起きたか、凶悪犯」

 起きたなら早々にコートを返せ。こう見えて俺だって寒いんだよ。手の中のカイロ様は高校生一人分の命を保たせる任務に殉職して燃え尽きちまった。温かみの有るいいヤツだったぜ。

「……え、暗い? 何か乗って……?」

 コートの中でごそごそと頭隠した少女が蠢く。新種の生き物を両親に隠して飼っている気分ってのはこんな感じなのだろうか。どうでもいいが。

 ETみたいな奴とは毎日のように接触してるしな。いまさら謎の宇宙生命体とか言われても二番煎じも良い所だ。

「光あれ」

 呟いて、ハルヒの上からコートを剥ぎ取る。日も暮れ始めた教室はさらにその気温を下げ、一刻も早くコートを着なければ俺もハルヒの二の舞だ。


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