過去ログ - キョン「それでもコイツは涼宮ハルヒなんだ」
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39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/01/01(火) 13:22:12.42 ID:5FOx5dKi0
「もっと地に足を付けた内容だ。ああ、クリスマスが近付いてはいるが色気の有る話でもないからその辺りも安心してくれていい、くっくっく」

 急速に嫌な予感がする。でもって俺はこれとよく似たシチュエーションを中学時代に既に味わっていた。

「……仕掛け人はお袋か?」

 一縷の望みを賭けて聞いてみる。頼む、ノーと言ってくれ。あんなのはありがた迷惑も良い所なんだ。

「キョン」

 優しげな声は、しかし優しげなだけであり厳しく俺を叱責した。

「残念だが、これは君のためなんだ。覚悟を決めて欲しい」

「……マジかよ」

 坂を下る足も重くなる。地球の重力はいつからこんなに重くなった? それともこれが地に足を付けるってヤツなのだろうか。どっちかと言えば地べた這いずるって表現の方がピタリと当て嵌まっちまうのは一体何の冗談だよ?

「君のご母堂から、そして僕の親からも今日は遅くなってもいいと理解を得ている。駅前のファーストフードショップだ」

「行かなかったら? どうする?」

「どうするもこうするもない。待つさ、君を。必ず来てくれると信じているからね」

 佐々木はハルヒとはまた違った意味でやりづらい。こっちの良心に訴えかけてくるとか、それはスポーツマンシップを乗っ取った上での反則じゃあないのか。審判(親)まで見事に買収されてやがるし。

 逃げられない用意を事前に済ませておくのは、なんっつーか、世が世なら稀代の軍師にだってなれそうだ。

「勉強会をしようじゃないか」

 おい、佐々木。電話越しだが、お前はなんでそんなに嬉しそうなんだ? 人の不幸は蜜の味か? そうなのか?


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