過去ログ - キョン「それでもコイツは涼宮ハルヒなんだ」
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7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/31(月) 12:45:30.23 ID:Icdf4Wax0
 子供と殴り合う深夜徘徊老人、拳で語り合って友情が目覚めた挙句のプレゼント贈呈とかアイツの頭の中はどうなっていやがるのか。一度脳外科に行ってCTスキャンを取ってくるべきだと俺は割と本気で心配だ。

「……アイツはアホだからな」

 やれやれと一つ溜息を吐く。隣を歩く少年はただ笑っていた。――だ、か、ら、笑い事じゃないんだよ、古泉? その辺、本当に分かってんのか?

「今年はもう少しまともでスマートなイベントを願わずにはいられないぜ。ウィー、ウィッシュ、ア、メリークリスマス。
 ああ、マジで。願うくらいは存分にさせて貰わんとこっちの身が保たん」

 出来れば願う以上もさせて貰いたいところだが。そんなんが高望みになっちまってるのが現実だ。

 俺に思想の自由は有れど言論と集会の自由は取り上げられちまっている。なんて横暴な神も居たもんだと思うよ、いやホント。

 商店街のアーケード下はカップルもしくは元カップル率が八割越えの致死量だ。これが噂の「サンタ・クローズド・サークル」ってヤツか。

「涼宮さんが今年はどんな事を企画されていらっしゃるのか、勿論僕には見当も付きませんが。しかし、断言出来る事も一つだけ、有ります」

 ほう、言ってみろ。

「今回も僕たちは退屈とは無縁であるだろう、と」

 古泉は人差し指をピンと立てた。

「まあ、僕の超能力なんてこんなものでして」

 古泉の口にした言葉を咀嚼して。出て来る台詞はいつも通りの定型句。俺はとことん進歩がない。一年前からお決まりだ。

「……やれやれ」

 もしもこの世界がテレビドラマなら、オープニングを入れるのは多分このタイミングだろう。


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