過去ログ - 京太郎「救われぬ愛に救いの手を」
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193: ◆VB1fdkUTPA[saga]
2013/01/04(金) 10:46:24.39 ID:HFUoB/OUo

>>172


まぁ、昨日のことは昨日のこと。

俺は待機部屋から出ていき、優希のタコスを初めとした買出しへと行く。

前もってここらの地理は把握しているし、もう成れたもんである。

そんなことを思って歩いていると、ふと視線が移動していった。

あれは、制服だろう。

手には赤ペンとファイルを持った女生徒がモニターに集中しているのが目に入った。

片方が巻いたような、特徴的な髪型をしている。

試合を見ていることから選手なんだろうけど……。


やえ「っと」

京太郎「あ」


その時だった。

彼女が持っていた書類が零れ落ちる。

ふわりと、俺の足元へ。

拾い集めている彼女に渡そうと、俺はおれを拾う。

そこにあるのは、個人戦の名簿だ。


京太郎「あの、落としましたよ」

やえ「す、すまないな」

京太郎「いえいえ。……個人戦の選手なんですか?」


少し慌てたように、ほんのりと羞恥からか紅葉した頬。

俺はそれに気づかないように、少し話の方向性を変える。

それに目の前の女性は「ああ」と、大仰に答えた。




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