過去ログ - 京太郎「救われぬ愛に救いの手を」
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341: ◆VB1fdkUTPA[saga]
2013/01/05(土) 20:49:43.05 ID:gmHgiAquo

【8月15日:昼】



昼、ホテルに戻った俺が部屋でネット麻雀をしていた時。

部屋をノックする音が聞こえた。

なんだ、と思いつつ俺はドアを開く。

見れば、そこには見覚えある姿があった。

そうだ、今日の試合は見所だけはもう見て、先に帰った………


久「あ、ごめんねー須賀君」

京太郎「ぶ、部長ぉ!?」


そこには、片手に小さい鞄を持った部長の姿。

時間的に昼、昼食の誘いだろうか?

そう俺は思っていると、部長は「あっはっはー」と、何処か困ったように笑っていた。


久「ごめんねー須賀君、ちょっとお風呂貸してくれないかしら?」

京太郎「……はい?」


俺の隣は部長の部屋。

何があったと聞けば、ちょっと来てと言われてしまった。

ドアを開き、見る。

そこには一面、紙、紙、紙、紙。

壁や床に張られ、置かれた紙……牌譜の数々。

うわぁ。

そう俺が思わず声に出すほど、何処か狂気的な光景だ。

見れば、部屋の隅。

そこに水のボトルと人が座っていたような小さな空間がある。

失礼して、俺は浴室を見る。

………そこにも、無数の牌譜。

俺の頬が引きつくのが分かった。

振り返れば、後ろ手で部屋の扉を閉じる部長の姿。

にこりと、微笑んだ。



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