10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/01/01(火) 22:00:04.98 ID:tn4+TRH00
彼女の横顔が太陽のように、紅蓮の炎を発しているようだった。
俺の顔にも熱が伝わってくるようだった。
否、熱が伝わってきた。
焦げ臭い匂いがして、ようやく異変に気づいた。
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/01/01(火) 22:06:29.97 ID:tn4+TRH00
炎の中で身を揺する黒い影を立ち尽くしながら眺めていた。
その影を、さっきまで俺に話しかけていた女子だと思い出すまでに、情けないことだが、いや、有り得ないことだが、数秒かかった。
『地獄の膣炎に灼かれて灰塵と成せ………!』
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/01/01(火) 22:11:03.57 ID:tn4+TRH00
兄「い、妹ッ………! い、いや、」
今は、まず、
兄「水! 水だッ! 妹、水を………!」
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/01/01(火) 22:30:26.15 ID:wPVf28UAO
なんだこれwwwwwwwwww
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/01/01(火) 22:36:05.87 ID:tn4+TRH00
兄「お、お前がやったのか! な、なんで、こんなこと」
妹「お兄ちゃん、ちょっと黙ってて。 大丈夫だから」
兄「だッ………!? 大丈夫って、お、お前! 女さんを、こ、殺し………」
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/01/01(火) 22:44:13.97 ID:tn4+TRH00
普段は聞かない甲高い笑い声に身をすくめてしまったが、しかしその声を聞いて、その声を咀嚼して、俺は
胸を撫で下ろしたような、無理やり胸を撫でられたような気分になった。
声のする方向を見れば、そこには女さんが揺れるように立っていた。
地面を向いているので、髪で表情は伺えない。
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/01/01(火) 22:48:54.48 ID:tn4+TRH00
女「あはっ、あはははは」
兄「あ、あ………?」
炎が、消えていた。
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/01/01(火) 22:57:33.62 ID:tn4+TRH00
兄「………お、女さん」
女「なあに?」
凄い笑顔を向けられ、俺は反射的に背筋を伸ばし、危うく敬礼とかをしそうになった。
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/01/01(火) 22:58:32.12 ID:saSWrCnio
熱い展開だな
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/01/01(火) 23:04:40.19 ID:tn4+TRH00
ふと、女さんの頬が緩まる。
炎とは別の熱は静かに無表情に還った。
女「兄くん。 ………ごめんね?」
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/01/01(火) 23:13:38.19 ID:tn4+TRH00
女「―――へえ? 何? 何か文句でもあるの」
妹「間違いを指摘したまでなんだよ。 ただ単に、それだけだよ」
女「間違い?」
97Res/32.26 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。