過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「!?」
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968: ◆x/rxoIq2T6[saga]
2013/01/23(水) 22:00:10.22 ID:tPxC+2im0
日向「それは違うぞ!」

霧切「!」

日向「苗木だ。苗木なら…お前を止められる、そうだろ?」

霧切「貴方の推理は間違っているわ!」

日向「…」

霧切「確かに私を止められるのはきっと苗木君だけでしょう」

霧切「でも私がこんなことをするのは…その苗木君がいないからよ」

日向「それはつまり、苗木が生きていれば…いや、生きている可能性があればお前はそんなことをしないってことだな?」

霧切「そうね。生きていれば…ね。けれど苗木君は目の前で死んだわ。疑いようのないくらいに」

日向「…いや、生きてるかもしれないんだ」

霧切「……えっ」

日向「セレスが作ったあの大穴…アレはイレギュラーなものではない可能性があるんだよ」

霧切「…!」

日向「霧切なら気付くと思ったんだが…本来ゲームの世界で壁や床ってのは破壊不能なオブジェクトなんだ。だってRPGで敵と戦闘してる時に床が割れて死んだ、なんてクソゲーだろ」

霧切「…その可能性なら気付いていたわ。けれどモノクマなら」

日向「いや、モノクマならなおさらおかしい。アイツは腹立つけどそれ以上にルールは守ろうとしてる節がある。つまりアイツだってこの世界である程度の制限を設けているはずだ。特に壁や床の破壊なんて…絶対にさせるつもりなんてないだろ」

霧切「じゃあなぜあの大穴は…」

日向「俺の推測だけど…アレはトラップか何かだったんじゃないか?」

霧切「トラップ…まさか」

日向「ああ。モノクマはセレスと花村の行動を知り、これを逆に利用しようとしたんじゃないか?俺たちを引き裂き、絶望に陥れるためにさ」

霧切「……けれど、それが正しいという保証があるわけでもないわ」

日向「…確かにな。これだけの推理じゃ弱いかもしれない…けれど、これだけじゃないんだよ」

霧切「どういう意味かしら?」

日向「実は苗木達かもしれない人影の目撃情報があるんだよ」

日向「実は終里が──」

霧切「そんなことが…どうやらあなたの言っていたことはただの憶測ではないみたいね」

日向「ああ、俺の予想が正しければ苗木は生きてる。けどそう遠くないうちに死んでしまうかもしれない」

霧切「……」

日向「俺たちは一刻も早く苗木達を救いに行かなくちゃいけないんだ。その為には霧切…お前の力が必要だ」

日向「暗殺だとか…卑怯な方法じゃなくて、お前の知能を、戦略を…俺たちに貸してほしい」

霧切「…分かってはいたわ。こんなことが正しいわけがないこと。苗木君が望んでないことも」

霧切「けれど止められなかった。抑えていたはずの感情が爆発しそうになっていく…どす黒い、ね」

霧切「暗殺なんて…効率的だとか言ってるけど、所詮私の憂さ晴らしよ。苗木君を殺した世界なんて壊してやる…ってね」

日向「その気持ちが分からないわけじゃない…俺だって西園寺を倒したとき、そんな思いをした」

日向「だからこそ、俺たちは自分が正しいと思った道を進み続けていかなくちゃいけないんだ。それがどんなにつらいことでも、な」

霧切「…なんだか、どこかの誰かさんが言いそうな台詞ね」

日向「ああ。そのどこかの誰かさんは今お前の助けを待ってるかもしれないぞ?」

霧切「ごめんなさい。──けれどもう大丈夫よ。貴方を信じる。そして貴方の仲間も…苗木君も。例え苗木君が死んでしまっても──正々堂々、全ての想いを背負って、前に進んでいくわ」


霧切の好感度が上がった。
絶望ゲージが減った。
霧切がスキル『真実の言葉』を手に入れた。


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