過去ログ - 男「しかし、雨が降るんだろ?」 - オリジナル小説
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2013/01/02(水) 22:34:48.46 ID:Q3TbXfdh0
間近のエレベーターに乗り込み、数分。
そして通されたのは、ひらけた部屋だった。
やけに調度品が立ち並んでいる。
空調が効きすぎていて、寒い。
目深にマントを羽織り、入り口付近を固めた黒マントを一瞥し、
彼は足を踏み出した。
「市長様。アカスアの方をお連れいたしました」
黒マントの一人が進み出て口を開く。
すると、部屋の中央に設置されている、
巨大なテーブル前の椅子に腰を降ろしていた小男がこちらを向いた。
頭頂部の毛はすっかりなくなっているが、恰幅がいい。
中年と思われる男は、立ち上がると小走りに駆け寄ってきた。
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