110:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/02/12(火) 23:31:22.31 ID:CAiOtqDDO
喚き散らすその姿は、醜悪そのものだった。
己の弱さも、他者の強さも理解しようとせず、ただゴネていればなんとかなると考えている。
黒ジャ「見せてやるよ……お前にも」
男はクロの額に、銃を突き付けた。
だが、そのままトリガーに指をかけた瞬間、その満面の笑みが歪んだ。
黒ジャ「な、なんだよ」
男は、理解した。
自らが殺そうとしていた猫が自分の顔を見た瞬間、全てが伝わってきた。
軽蔑、憐憫、憤怒、殺意がその瞳に渦巻く……そう、今自分は、この猫に蔑まれている。
屈辱に、男の身体が震えた。
黒ジャ「……な、舐めんなよ。ぶっ殺す!!!!」
今度こそ男の指先に力が込められようとしていた。
だが、もうクロも黙っているつもりもない。
目の前のクソ野郎を仕留めるべく身体を動かそうとした。
「待てえええええ─────!!」
先手を取られた。
黒ジャ「う、うわあああ!!」
クロ「うおっ!?」
絶叫が二つと、激しい足音が一つ聞こえた後に目の前が真っ暗になった。
そして同時に空気の破裂音が少し離れたところで聞こえる。
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