39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/01/25(金) 22:01:25.33 ID:FNFUVLoDO
 さやか「マミさん……、それって……」 
  
  
 マミ「PTSD……とは、ちょっと違うのかしら?私にもよく分からないのだけど、こうやって銃を構えようとしたら手が震えるの」 
  
  
 行く先の定まらぬ腕が震える様を、困ったように笑いながらマミは見つめていた。 
 何故、彼女が笑えるのか、まどかにもさやかにも分からない。  
  
  
 しかし、もしもそれをマミに聞いたとしても、彼女すら答えを出せないかもしれなかった。  
 マミは、そのままの姿勢で動かないままだ。  
  
  
 右手の震えは、止まらない。  
  
  
 さやか「マミさん……、それ病院で言わなかったんですか」 
  
  
 責めるでもなく、問い詰めるでもなく。 
 それは、単に唇から零してしまっただけの言葉かもしれなかった。  
 それでも、彼女は間違いなく悲しんでいた。  
  
  
 マミ「……無理よ、普通の生活ではなんの支障もないもの。魔法少女になって銃を構えた時だけ、こうなってしまうの」 
  
  
 さやか「でも!────それでもッ!!」 
  
  
 それでも、の次に出る言葉が出ない。  
 とても、とても重要な言葉のはずなのに。  
 さやかは歯噛みする。 
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