43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/01/26(土) 15:40:35.36 ID:C9VjybHDO
彼は決して耳障りの良い言葉を常に聞かせてくれる訳ではない。
口を開けば乱暴で、優しい言葉をはっきりと伝えてくれるような事は殆どない。
だから、真っ正面から顔を見るよりこうして彼の背中を見ていた方が彼は正直なのだと思う。
マミ(………ちょ、ちょっとくらい強めに抱っこしてもいいわよね)
先の妙に沈んだ気持ちもどこへやらやましい──恐らくクロにとっては──衝動がマミの中に沸き起こる。
ほんのちょっとくらいは良いじゃないかとは思うのだ。
だってあんなに凹んでいた様を見ていた訳だから。
今の今まで、強引な力業を抜かして気持ち良く抱かしてもらった事は皆無。
緊張と期待でウズウズする。
────だが
クロ「……おー」
悟られた。
いきなり気が抜けるような掛け声をあげたかと思うと、クロは両手を勢いよく広げマミの腕を振り払ってしまう。
マミ「あぁ……」
がっくりと、マミはうなだれる。
クロ「あんまりベタベタすんのは止めろっての」
マミの膝から降りながらやっぱり鬱陶しそうな言葉を吐く。
これは、割と本気で言ってると思われるため食い下がるような事はしない。
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