44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/01/26(土) 18:25:11.35 ID:C9VjybHDO
 グッと背骨を後ろにそらして大きく伸びをするクロの姿に暗い話題がそのままお流れになりそうだ。  
 そんな空気が広まる。  
  
  
 さやか「……分かりました」 
  
  
 だが、黙ったままだったさやかの言葉にその場の者達の視線が集中する。  
 思わず怯むもののすぐに意を決したようにもう一度彼女は口を開いた。 
  
  
 さやか「私がやりますから、マミさんは安心して下さい」 
  
  
 マミ「……さやかさん」 
  
  
 マミは浮かない顔をする───そしてまどかも。 
 現時点ではそれ以外に手段はない。  
 ここ最近は、魔女の被害及び気配はこの辺一帯の地域に関して言えば無いと断言できるが、それは永遠の平穏ではない。  
 『その時』は近いうちに必ずくる。  
 その闘いに、たった一人で行かせなければならない。 
  
 またもや重苦しい空気が場を支配しようとしたのをさやかは感じ取った。 
 もともと、こういう事には聡いのだろう。 
 ハハハとできるだけ、それが乾いたものにならないようにさやかは笑った。 
  
  
 さやか「だ、大丈夫ですよ!私、意外と強いかもしれないですよ?」 
  
  
 自信ありげに、気楽そうに、さやかは気をつけて言ったがそれでも空気は晴れない。  
 ならばとさやかは、その場で唯一あまり興味なさげな様子でいるクロを指さした。 
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