77:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/02/01(金) 20:59:42.85 ID:b+uhw1wDO
眼前に迫っていたはずの獲物の攻撃により三匹は血潮を散らして地に落ちる。
一匹は頭を、一匹は首を、もう一匹は腹を真っ二つに斬られた。
クロは、頭からそれらの返り血を浴びる。
クロ「あ?───ちっ、気持ち悪ぃ」
仕留めたイヌ達を見ていたクロの顔が怪訝に歪み、嫌悪に歪む。
腹を斬られた一匹が、前足だけで歩腹前進しながらこちらに這い寄って来たのだ。
『ガゥッ、ガゥッ……』
か細いながら、唸り声をあげてクロに近寄り、せめてその足だけにでも食らい付こうと開いた口からは、涎と血が混じりあった液体が零れている。
『ガウ……ガウ……ガ』
その頭に、クロは長い剣を容赦なく突き立てた。
数回の痙攣の後、そのイヌは完全に停止した。
クロ「近所迷惑になるから銃は使えねーからなぁ、コイツで我慢するしかないってのが味気ないぜ。なぁ?」
彼が同意を求めた方向には残り四匹のイヌがいた。
それらは一様にクロとの距離を詰めようとせず威嚇を繰り返している。
だが、それ程の恐れがありながら決して逃げようとしない。
クロは死体から剣を引き抜き、前に構えた。
クロ「こんだけナマモノが出ちまえば片付けが大変だな。───燃えるゴミっていつだ?」
424Res/316.06 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。