過去ログ - ネミッサ「いつかアンタを泣かす」 ほむら「そう、期待しているわ」
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28: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/01/05(土) 15:37:51.58 ID:wOPwqajX0
明朝、日が登り始めるとネミッサは活動を開始した。低血圧なのか、朝ごはんをもそもそと食べるほむらをほっといて出かける準備をする。ちなみに、ネミッサもほむらの部屋に一泊した。とは言えソファに寝っ転がっただけだが。

「転入って、明日でしょ。また今日もマミちゃんと会ってくるからね」

「……ウン」

ぼーっとするほむらの髪を撫でる。反発がないほど意識がはっきりしないのだろう。彼女はまた『いつもどおり』武器を調達する予定らしい。彼女の魔法は限定的で、実弾や重火器を持って戦う必要がある。ヘタをすると国家レベルの問題を引き起こすような方法をとるらしい。見た目によらず、大胆な少女だ。
幸い、ネミッサのお陰でほむらの武器は充実しているため、手持ちには余裕があるとのことだった。

(黙っていれば可愛いんですけどねー)

低血圧な表情で栄養補助食品と野菜ジュースで朝を済ますというのはお年ごろの女性として如何なものなのだろうか。そんな変わった少女を尻目にネミッサは部屋を出た。
今日の目的はマミだが、午前中ならば時間はある。以前天海市で知り合った知人に会いに行く予定だ。また例によってネットワーク経由で行く。時間的な移動のロスはないのが利点である。



「ん? ああ、あんたか。あの一件以来だなぁ。それと……大分見た目変わったな?」

「アタシ悪魔だもん。外見くらい変えられるわよ。けど、おっさんから連絡いってるでしょ。またお願いね」

「ツレのほうはめっきりこなくなったけどよ。イイお得意だったから覚えてるぜ」

「アンタ居なかったら10回は死んでるもん。助かったわよ」

「嬉しいこと云うね。最近在庫ないから取り寄せになっけどよ。急がせるから欲しいののリストよこしな」

「なんか、有難い限りねー。防具は着れないから、武器と弾丸ね、はいこれ」

「代金はきっちりとるけどよ」

「少しは割り引いてよね、ケチ」

「特急料金取らないだけマシだろ」



「あら、おねえちゃま、お久しぶりね」

「うん、ってアンタわかるの?」

「わかるわ、お友達だもの。みんなもそう思ってる」

「あ、あん時はごめんね。みんな、心持ってるんだもんね」

「いいの、わかってくれたから。また、友だちになってくれるんだもの」

「うん、でね、今日はね、またお買い物がしたいの」

「わかってる。『お友達』のためでしょう?」

「……なんで知ってんのよアンタ」

「お友達だもの」

「そういうもんなの?」

「長い黒髪の素敵なお友達ね、そのうち連れてきてもらえるかしら」

「だからなんで知ってんのよ!?」

「お友達だもの」


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