過去ログ - ネミッサ「いつかアンタを泣かす」 ほむら「そう、期待しているわ」
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◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/01/05(土) 15:46:05.41 ID:wOPwqajX0
「まってさやかちゃん。ネミッサちゃんは……」
「マミさんも騙されてるとしたら?」
ネミッサの視点に、さやかは言葉に詰まる。まどかも自分の心を言葉できず、混乱している。
「暁美ちゃんが悪者の確率が1%でも可能性はあるって言える。それは嘘じゃない。嘘じゃないってだけで、ホントのこと全てじゃない」
二人がネミッサの思考についていけるわけもなく、困惑している。修羅場をくぐり、彼の交渉を見つめ続けたネミッサだからこその言葉であり、思考である。生半可な中学生が及ぶ思考ではなかった。
「ネミッサ、アンタ一体何者?」
「だから言ってるじゃん……、悪魔だって。悪魔も『嘘をつかない』って方法で人を騙すことがあるんだ」
「ホントにぃ?」
「そうよ、経験者は語るってやつね」
「そうじゃなくてー、アンタほんとに悪魔なの?」
今度はネミッサが困惑する番だ。勢いでカミングアウトしたが、まさか真に受けるとは思っていなかった。確かに信じてもらえるなら、それはそれで助かるのではあるが……。なので、どうしていいかちっとも名案が浮かばなかった。実際に魔法でも使えばいいのだろうか。
「信じられる?」
「魔法少女ってのがあるなら悪魔もおかしくないかなぁ、くらいには思うよ」
「私は、ネミッサちゃんが嘘ついてるようには思えない、から……かな」
(嬉しいことを言ってくれるなぁ、マドカちゃんは)
「証拠を見せるよ。取り敢えず……」
バチバチと掌に電気の玉を作る。お髭の使い魔を一撃で倒したものよりずっと弱い。でなければ携帯電話あたりがお釈迦になるだろう。魔法少女になっていないのはQBの発言で裏がとれている。その状態でこんな手品を行うことで、少なくとも一般の戦うすべを持たない少女とは違うことがアピールできるはずだ。ちょっと得意げに見せつける。
「どう、フツーの人にこんなことできないよねー。あ、触ると危ないよ」
「う、うん、こんなことあるんだね……」
「悪魔かどうかは別にして、こういう力はあるんだよ。アタシはこれでマミちゃんを助ける」
「な、なんで?」
「アタシと初めて友達になってくれたのは人間の相棒なの。そいつはアタシと一緒に生きてくれた。だからアタシも人間と一緒に生きたい。人間の友達がほしい。だから」
どこか遠くを見つめるネミッサに、二人は掛ける言葉を探したが見つからなかった。なんとなくだが、その言葉が事実であることを嗅ぎとったからでもある。
ちなみに、ネミッサが持て余した電気の玉を適当なところに放り投げたら、非常に大きな音がしたため三人は慌ててその場を立ち去った。
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