過去ログ - ネミッサ「いつかアンタを泣かす」 ほむら「そう、期待しているわ」
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358: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/01/24(木) 21:40:27.22 ID:2Cr3Y+C40
その日は杏子が大活躍。初めての学校で鬱憤が溜まったのだろう、
その発散のためにかなり大暴れした。
ネミッサはちまちまと使い魔を撃破し、本命の魔女は杏子がメインで
戦った。ネミッサは使い魔撃破や牽制に終始したため、
だいぶ楽をさせてもらったとのことだ。

「やっぱりあたしはこっちだな」

「イキイキしてるわね」

「むこうで打ち合わせするよりもいいよ」

「はは、アンタにはデスクワークは無理ってことね」

槍を振り回し喜ぶ杏子に呆れつつ、グリーフ・シードを拾うネミッサ。
魔力を使った杏子にと、軽く投げ渡す。それを全く見ずに受け取ると
浄化に使う。まだ一回使えるとのことでそれを『リサイクル』を
入れるケースにしまう。

「しかしよ、魔女も元は魔法少女なんだよな……」

「まーね。やっぱり気が進まない?」

「ああ、いや、そうじゃなくてよ」

一歩間違えれば自分もこうなっていたかもしれないと言う思いだ。
ネミッサと『葛の葉』の尽力のお蔭でこうしていられるのはただの
幸運だと思うのが杏子の思考だった。

「あ、いや、あんたに感謝してないわけじゃないぜ?」

「わかってるって」

「さ、まだ時間あるし、もう一体くらい行きたいな」

「元気ねー、付き合うけどさ。明日も朝早いのよ?」

「わかってるって」

(これからしばらく、キョーコちゃんのストレス発散に
なりそうねぇ……。付き合う担当の人はこれから気の毒ね)

杏子の張り切る姿に、ネミッサは笑いが抑えきれない。仕方ないという
風を装いつつも、嬉しそうについていった。

今夜のパトロールは、長くなりそうだった。


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