過去ログ - ネミッサ「いつかアンタを泣かす」 ほむら「そう、期待しているわ」
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65: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/01/06(日) 21:43:06.12 ID:WjAemYY10
話が終わったところで、まどかがやっと大きく息を吐く。穏やかな話し合いではあったが、緊張感からまるで口を挟めなかった。それに気づいて、ネミッサはフォローする。

「マドカちゃんは、しないんだよね?」

「うん……みんなには悪いけど、私は……」

「いーんだよ、まどかはしなくたって。ほむらはやるな、って言ってんだし。私も言われてたけどね」

まどかが感じるもの、それは後ろめたさ。皆が命を削っているさなか、守られているだけの自分が嫌なのだろう。優しい子だ。だからこそ、QBも目をつけるんだろう。優しさに付け入り、絶望させるために。

「みんなが頑張っているのに、私だけ戦わないのは、嫌だなって」

「でもさ、ひょっとしたらアンタが一番苦しい戦いをすることになるかもよ」

二人が驚いたように顔を上げる。

「アンタが戦うのは『契約をしたい自分』だ。『ホムラちゃんとの約束を守りたい自分』とどっちが強いかだよね」

長く苦しい戦いだと思う。誰も頼ることは出来ない。また、まどかの中で最も強い『優しさ』が敵になる可能性もある。

「アンタの『みんなを助けたい優しさ』が勝つか、『ホムラちゃんとの約束』が勝つか……」

いつ終わるかわからない戦い。

「ホムラちゃんのことが少しでも好きなら……安易な『優しさ』に負けないで欲しいな」

顎を引くように小さく頷いた。


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