過去ログ - ネミッサ「いつかアンタを泣かす」 ほむら「そう、期待しているわ」
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9: ◆sIpUwZaNZQ[saga]
2013/01/04(金) 20:56:56.34 ID:yAr9XARu0
『ホムラちゃん』と再会したのは翌日の、だいぶ日が高くなってからだった。真っ黒な髪にエンジェルリングが映える。やや暗めではあるが凛とした表情。スラリとした手足とスタイルは見間違えようがない。暇なネミッサにとっては格好のおもちゃであり、自分の望みを叶えるためのきっかけであった。警戒させないよう、わざと視界に入るように近寄り声をかける。

「こんにちは、ホムラちゃん」

ほむらのほうも目があった瞬間はさすがに驚いたようだが、日中街中で拳銃を向けるような真似はしない。陰鬱な表情を見せるとさっさと立ち去ろうとした。もちろんこれは合流するつもりがほとんどなかったからなのだが、ネミッサはしっかりと探し当ててしまった。
驚いた顔は人間味にあふれていたが、それがすぐに陰気な顔に戻る。ネミッサは勿体無いと思った。

「いやいやいやいや、無視しないでよ」

「待ちぶせ?」

「んなことしないって、どんだけ殺伐とした生活してんのよ」

「…インキュベーターの差金?」

唐突に変わった名前が出て小首を傾げる。英語で孵卵器だっただろうかと考える。

「ニワトリみたいなやつに知り合いは居ないなぁ」

「じゃあ、キュゥべえといったら通じる?」

また不思議な名前だ。逆方向に小首を傾げる。きっと漫画なら頭の上にクエスチョンマークが浮かんでいることだろう。

「アンタの知り合いなんか知らないって」

すっとぼけることにして、話題を切り替えることにした

「ああ、そういえばさ、魔女ってさ」

「見せたほうが早いかもしれないわね。魔女と戦えないのなら、協定はナシ。いいわね」

「昨日もそんな事言ってたわね」

「魔女とは、結界に潜んで人間を誘い込み食らう、人類の敵よ」

「ふぅん? 悪魔とそう変わんないみたいだけどねー」



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