過去ログ - ネミッサ「いつかアンタを泣かす」 ほむら「そう、期待しているわ」
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◆sIpUwZaNZQ
[saga]
2013/01/07(月) 21:19:53.68 ID:i9eeC+ki0
日付が変わってから見滝原に戻ったネミッサは、音を立てないように静かにマミのマンションに行く。幸い、合鍵を預っていたので静かにドアを開ける。……まぁ、そこに、マミが起きて待っていたわけだが。
傍から見てわかるほど怒っていた。どうもマミはネミッサを過保護に見る傾向にあるのだが、今夜の勝手な夜遊びを待っているとは思わなかった。
「そこに座って」
「あ、ただいま」
「す・わっ・て」
「……はい……」
いつもと違い、ネミッサも素直に正座する。
「さて、どこに行ってたのかしら?」
尋問が始まる。ネミッサはマミが好きだったが、こればかりは苦手だった。
自分とは違って翌朝学校があるマミを心配したネミッサは、全部事情を話し平謝りした。考えてみれば自分のことではなく相手を思って謝罪するようになるとは思わなかった。その甲斐もあり比較的短いお説教で済んだのだが、最期の一言が効いた。
「忘れないで、貴女がいなければ、私は生きてはいないのよ」
事実なだけに、マミの言葉には重みがあった。ネミッサはさやかの他に、マミをも背負う形になった。
さすがに全員学校を休んだ。当たり前といえば当たり前だが、ネミッサのマミへの気遣いが無駄になった形だ。
ネミッサの呼びかけで、マミの部屋に一同が会する。必死の表情のネミッサ。不安げなマミ。不満気な杏子とほむら。心配そうにいるまどか、仁美、そして上条。特に杏子は一般人が混じっていること、一般人に見えるネミッサが場を仕切っていることに苛立ちを感じていた。
「みんな、集まってくれて有難う。これから、サヤカちゃんを……」
「その前に、ネミッサ。貴女は一体何者か説明して頂戴。いい加減はぐらかすのは止めて」
「それはあたしも聞きたいね。あんたいったい何者なんだ?」
苛立ちが漏れる形だ。ネミッサを睨みつけるほむらと杏子。突然の喧嘩腰に狼狽えるまどか。それを見てネミッサは腹をくくった。自分の生い立ちを知らない杏子や仁美と上条のために、ほむらに足止めをしようと爆弾を投げ込むことにした。
「わかったわ、説明する。まずホムラちゃんに先に一言ね」
襟を正すように背筋を伸ばす。これを言って、果たしてほむらがどうなるか。ネミッサには予想がつかない。『今まで無かったこと』なのだ。ほむらはこんな苦しい告白を一体何度行ったのだろう。そして、何度結果に裏切られただろう。心優しい少女が変貌してしまうほどのことが何度もあったに違いない。それを思うと、ネミッサの心が締め付けられる。だがこの期に及んだら云うしか無い。ほむらの視線には杏子にはない殺意が含まれていた。ここで手を間違えたら、撃たれる。
一呼吸の中にそこまで考え、はっきりと云う。
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