過去ログ - 【咲安価】京太郎奇怪綺譚：五巻目【都市伝説】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲安価】京太郎奇怪綺譚：五巻目【都市伝説】

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15:1[saga]
2013/01/04(金) 23:58:51.18 ID:T9AHeC6lo
取り敢えずは分離。

そして至急に応急手当を試みようとする怜であったが、あいにく傷が多すぎて彼女が取り出したハンカチでは到底足りなかったのである。

なので当然二人が向かう先は。

怜「荒川病院やな荒川病院。ここからなら歩いても余裕のはずや」

京太郎「いつつ、結構歩くのもキツイんだがなぁ」

怜「そないに余裕あるんなら大丈夫やろ。それともその年で痛いの痛いの飛んでけーでもして欲しいん？」

京太郎「……頑張って歩くわ」

怜「よろしい」

ただ、歩く。
会話で痛みを紛らわせようとする彼女の気遣いと、それに対する彼の感謝。

気付いているのは、互いに内緒である。

怜「あ、課題やっとらん」

京太郎「自業自得だな。頑張れ」

怜「写させてーな！」

京太郎「嫌だね、頑張れ」

怜「うちのお願いに対しては『はい』か『イエス』しか認めとりませんー」

京太郎「は　いいえ　す」

怜「なん…やて…？」

そんなこんなで、彼らのこの日の夜は終わった。

京太郎「ん？　……これ、何でこんな所に」

だが、その道中で彼が拾った物。

京太郎「「爪だ、何でこんなに一杯……？」」

それが何か分からなければ、この『影の都市伝説』を討伐することは不可能である。

絶対に。

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