過去ログ - 【咲安価】京太郎奇怪綺譚：五巻目【都市伝説】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲安価】京太郎奇怪綺譚：五巻目【都市伝説】

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848:せがたさーんしろー[saga]
2013/01/18(金) 21:37:10.15 ID:jadE15u8o
晴絵「んじゃ、HR始めるよー。『宿題は家に忘れました』は受理しないんでよろしく」

京太郎「まさか居残りっすか」

晴絵「居残りっすよ、少年」

赤土Tはそんじょそこらの先生のようには甘くないようである。

京太郎が忘れたわけでも彼の友人が忘れたわけでもないが、彼がうげぇっという顔をしてしまうのも仕方がない。

憧「私達の苦労はなんとか報われたようね……」

京太郎「ああ、そのようだぜ……」

怜「なんか同じ戦場をくぐり抜けた戦友の表情しとるんやけど、この二人」

同じ苦境、同じ戦場を共に駆け抜けたが故の連帯感と一体感。
意気投合と言うべきか仲間意識というべきか親近感というべきか。

こういった事があるたびに、彼等は仲良くなっていく。
ある種の吊り橋効果と言えなくもないかもしれない。

憧「今日は始業式だけだっけ？」

京太郎「だな、午前中だけだ。午後はフリーだな」

怜「ええなー。授業無くて午後遊び放題なんて素敵やん」

憧「何言ってんの？　部活するわよ」

怜「なん…やて…？」

京太郎「つっても普段皆で集まって駄弁るだけじゃないのか、あの部活動」

憧「ふっふーん」

憧「『公園が丸ごと覆う量の青酸カリが散布された』『マンションの住人が全員酸欠で病院に運ばれた』って噂があるんだけど、どう？」

京太郎「……あー、成程。是非とも聞きたいな」

憧「よろしい。昼御飯も部室で皆で食べましょ」

怜「しゃーないなぁ」

たが何も、起こり得るイベントは彼等が仲良くなるだけで済むものばかりではなく。

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